”屈辱のチームオーダー”を飲み込んだリカルド。「ペースを上げる時間をくれた」とチームの判断を支持

ダニエル・リカルドは、F1第2戦エミリア・ロマーニャGPの決勝でチームメイトにポジションを譲るよう求められ「プライドを飲み込まなければならなかった」と語ったが、その判断自体はフェアだったと考えている。

”屈辱のチームオーダー”を飲み込んだリカルド。「ペースを上げる時間をくれた」とチームの判断を支持

 ルノーからマクラーレンに移籍し、F1の2021年シーズンに臨んでいるダニエル・リカルド。彼はまだ新しいチームとマシンに適応している最中だ。

 イモラ・サーキットで行なわれたエミリア・ロマーニャGPでも、リカルドはまだ本領発揮というところまでに至っておらず、チームメイトであるランド・ノリスの後塵を拝した。

 予選ではランド・ノリスのベストタイムがトラックリミット違反で抹消されたため、リカルドが6番手、ノリスが7番手となったが、ノリスの方が一歩上のパフォーマンスを見せていた。

 レースでは序盤2台が近い位置を走行。リカルドが5番手、ノリスがその後ろについていた。しかしノリスは無線で「もっとペースはある(速く走れる)けど、チームメイトの後ろじゃそれが使えない」と訴えた。マクラーレンはこれを受け、リカルドに対してノリスにポジションを譲るよう命じ、リカルドはトサ・ヘアピンの立ち上がりでノリスを前に出した。

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 最終的にノリスが3位、リカルドは6位のままでレースを終えたことを考えると、この判断は正しかったと言えるだろう。リカルド自身もそう考えているようで、チームオーダーには自分のプライドを抑えて従わなければならなかったものの、チームの決定には文句のつけようがないと認めた。

「確かに、アレには自分のプライドを飲み込まなければならなかった」

 リカルドはレース後、Sky Sports F1に対してそう話した。

「率直に言って、チームは十分にフェアだった。自分のペースを示すための時間を与えてくれたんだ」

「何周かしているうちに、少しずつペースが上がってきて、そこそこのタイムを出せるようになっていった。でもプッシュした時、少し右フロントタイヤを殺してしまったんだ」

「彼らは、僕の能力を発揮するために必要な時間を与えてくれたと思うけど、今日はそれが十分ではなかった。だから彼らにファイティングポーズをとるつもりもないし、フェアだったと思うよ」

 マクラーレンのチーム代表であるアンドレアス・ザイドルは、ミスを犯すドライバーが多かった難しいレースで、チーム新加入ながら6位を持ち帰ったリカルドを称賛。そして改めて、チームの方針を説明した。

「我々は常にチームの結果を最大化するための決断を下すことにしているし、それは両ドライバーと明確に合意している」

 そうザイドルは付け加えた。

「ドライバーたちにはお互いにレースをさせているが、例えばコース上でぶつかり合ったり、一方のドライバーのペースがもう一方より優れていると判断した場合には、ポジションを入れ替えることにしている。今日はそれを実行した」

「概して、我々はふたりのドライバーをコース上でバトルできるようにさせている。しかし繰り返しになるが、チームの結果を最大化するためにポジション入れ替えが理にかなっていると考えたなら、それを実行するんだ」

 
 

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この記事について

シリーズ F1
ドライバー ダニエル リカルド
チーム マクラーレン
執筆者 Filip Cleeren