リカルド「ハミルトンは熱くなりすぎていた」とイギリスGPクラッシュに指摘
マクラーレンのダニエル・リカルドは、F1イギリスGPで発生したクラッシュについてルイス・ハミルトンが“熱くなりすぎていた”としつつも、クラッシュは空力特性によって起こるべくして起きたと指摘している。
F1第10戦イギリスGP決勝で起きたクラッシュを巡っては、チームやドライバーから様々なコメントが発せられているが、ダニエル・リカルド(マクラーレン)はハミルトンが熱くなりすぎていたと指摘している。
クラッシュはレース1周目、速度の乗るコプス・コーナーで発生。先行するマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に対し、半車身ほど並びかけてイン側に入ったハミルトンだったが、左前輪がフェルスタッペンのリヤに接触。フェルスタッペンは大きく弾き飛ばされ、バリアへと衝突してしまった。
「ああしたハイスピードコーナーでの出来事だから、大きなクラッシュになるのも当然だ」と、リカルドは言う。
「ああいった場所に、サイド・バイ・サイドで向かえば空力を失ってしまう。特にルイスのいた位置では、ちょっと乱流もあるからね」
「だけど彼らは熱くなっていたとも思う。それで最終的にルイスはグリップレベルに対して熱くなりすぎて、マックスの方へ流れていってしまった」
「完全に意図的なものではない。でも今のマシンの空力特性では、もう少し余裕を持つべきだった。ただ安全なポジションからこの件を断じたり、彼がどうすべきだったとかを言うつもりはない。彼らもずっとハードにレースをしてきているんだ」
「こうした大きなクラッシュになったことは残念だ。だけど一番重要なのはマックスが無事だということだ」
「正直に言うとこれは土曜日(のスプリント予選レース)の1周目にあったジョージ(ラッセル/ウイリアムズ)とカルロス(サインツJr./フェラーリ)の接触に少し似ている。あそこではタイヤがまだ温まりきっていなくて、燃料も多く、事が起こった。ただそれがレースだ。僕としてはマックスには同情するよ」
また2度のF1王者であるフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)は、ハミルトンが難しい位置に置かれてしまっていたと指摘しているものの、どちらかが悪いとは考えていない。
「あのインシデントを外部から判断するのは難しいだろう」と、アロンソ。
「かなり接近しているように見えた。ルイスはマックスに対して半分以上並びかけていたと思う。だからルイスは、イン側のラインから身を引くことはできなかった」
「レース中の不運な瞬間だった。でも意図的なモノは何もなかった。私見ではどちらのドライバーも間違ったことはしていないと思う。だから単に不運な瞬間だったんだ」
また4番手と比較的近くでクラッシュを目の当たりにしたバルテリ・ボッタス(メルセデス)は、接触が避けられないものだったと考えている。
「ああ、1周目の彼らの争いは見ていたけど、スプリント予選と少し似ていた」
ボッタスはそう語る。
「何かが起こりそうだ……そんな感じがしていたけど、彼らはハードにバトルしていた」
「そしてこういったことが起こるが、これもレースだ。起こりうることなんだ。ハードに戦っていて、諦めないときにはね」
「大きなクラッシュだったし、マックスが無事で良かった。それから、ルイスは十分に勝利に値すると思う」
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