レッドブルは僕がいた頃の方が速かった……リカルド、ルノー移籍を後悔せず
ダニエル・リカルドはレッドブル・ホンダが未だタイトルに程遠いことを理由に、ルノーへ移籍したことを後悔していないと語った。

レッドブル時代に7勝を挙げたダニエル・リカルドは今季、同チームを離れルノーへと移籍した。ただ彼は第9戦終了時点でドライバーズランキング10位に甘んじており、ルノーはカスタマーチームのマクラーレンからも遅れをとりはじめているのが現状だ。
リカルドは、今季のレッドブルがパワーユニットをルノーからホンダにスイッチしたことにも疑念を抱いていた。しかしながら、レッドブル・ホンダは前戦オーストリアGPで優勝。一方のルノーは2台揃って入賞を逃した。
移籍を後悔しているかどうかについて尋ねられたリカルドは、次のように語った。
「いや、正直なところ、後悔はないよ。レッドブルは昨年この時点で3勝していたんだ。今年はまだ1勝だ」
「僕が現時点で昨年より後退しているのは間違いないけど、それは予想できたことだし、もしレッドブルに残っていればタイトル獲得が求められただろう」
「確かに彼らは先週、勝利を手にした。ただ、タイトルには程遠い。嫌味を言っているんじゃなくて、それが現実なんだ」
「だから(レッドブルは)僕がこれまで達成してきた以上のものを成し遂げるとは思わない。そういう点で後悔はない」
なお、リカルドは今季9戦中3度の入賞を果たしており、最高位はカナダGPの6位となっている。
ルノーが掲げる今季の目標は、中団グループの争いから脱却すること、3強に次ぐ4番目のチームとしての地位を確たるものにすることである。しかし、今季は中団争いがより一層激しさを増しており、勢力図はレース毎に変動することが多い。
「間違いなく、まだやるべきことがたくさんある」とリカルドは語った。
「ただ、ちょっとした成果が出た時は非常に充実感があるし、モントリオールでのレースもそのひとつだ。あの結果ひとつで、それまでのレースを価値あるものにしたんだ。少し苦戦していて、アップダウンが激しかったからね」
そんなリカルドだが、フェルスタッペンがオーストリアで挙げた勝利を喜んでいるといい、同時に彼とルクレールが繰り広げたエキサイティングなバトルにも満足しているようだ。
「僕にとっても喜ばしいことだった。F1にとっても良いレースだったと思う」
「フランスGPの後、世間からは厳しい目にさらされていたから、こういう良いレースがあったことはこのスポーツにとって素晴らしいことだ」
「僕は前回のレースでの(フェルスタッペンたちの)バトルに満足しているし、今後もそれ以上のものを願っている」
「できれば僕だって12位争いはしたくない。だって楽しくないんだ! 前方のバトルに近付けることを願うよ」
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