リカルド、グロージャンの大クラッシュ映像めぐりF1側と話し合い。“生産的”と評価
ルノーのダニエル・リカルドはF1バーレーンGPでのロマン・グロージャンのクラッシュ映像のリプレイに疑問を呈していたが、F1側と生産的な話し合いができたと明かした。
写真:: Steven Tee / Motorsport Images
F1第15戦バーレーンGPではロマン・グロージャン(ハース)の炎上を伴う大クラッシュが発生。グロージャンは幸い大怪我を負うこと無く生還したが、当時の国際映像を巡っては論争が起きることになった。
グロージャンのクラッシュによってレースが赤旗中断となっている間、国際映像では当該のクラッシュシーンやグロージャンが炎の中から脱出するシーンが繰り返し放送された。これについては、ドライバーらから批判の声が上がることになった。
ダニエル・リカルド(ルノー)はリプレイを多用したことについて厳しく批判しており、ドライバーとしてはレース再開を待つ間にそうした映像を見ることは厳しいことだと主張した。
こうした批判を受け、F1側も対話の機会を用意するとリカルドに申し出ることになり、第16戦サクヒールGPの開催直前に、リカルドはF1のマーケティング・コミュニケーション・ディレクターを務めるエリー・ノーマンと話し合いを行なった。
「木曜(12月3日)の夜にエリーと話をした」と、リカルドは言う。
「正直に言うと、(バーレーンGPの)日曜以降、彼らは話す機会を申し出ていたんだ。でも日曜にはいろんなことが起こったから、少し先延ばしにしたかったんだ」
「彼らの話を訊くことは確かに価値のあることだったと思う。それに僕もメディアで騒ぎ立てて、彼らから逃げるようなことはしたくない。だから話をしたかったんだ。30分くらいエリーと話して、彼女は多くのことを調べて、僕にフィードバックをしてくれた。何も対立するようなことはなかったよ」
「彼女はとても理解してくれていたし、僕の懸念についても受け入れてくれていた。反論するようなこともなく、どうすれば違ったことができたか、話を聞こうとしてくれていたと思う。それから、彼女はなぜあのリプレイを放送したのかも説明してくれた」
そしてリカルドはこうした衝撃的なシーンのリプレイを放送する前には、警告を表示することもひとつの手段だと語った。
「そこから得られるものがいくつかある。ひとつは実際にいくつかの放送局がやっていることだけど、視聴者の準備のために、ちょっとした警告のようなものをすることだ。つまり『少し生々しい映像が流れます』みたいなやつだ。そうすれば、小さな子供がいるなら、テレビの前から遠ざける時間が作れるかもしれない」
「その後のフィードバックで、ロス・ブラウン(F1のモータースポーツ面のマネージングディレクター)はそうなる可能性があること、そしてそうすることについての理解があるということを言ってくれた。話し合いは生産的なものだったし、彼らは僕を非難したりはしなかったよ!」
リカルド以外では、フェラーリのセバスチャン・ベッテルも、このリプレイについては批判的だった。しかしリカルドは他の多くのドライバーはそうではないと考えている。
「そういったドライバーは少ないように感じている」と、リカルドは付け加える。
「そういうドライバーが勇敢すぎるだとか、プライドが高すぎるとか言いたいわけじゃないけど……多くがそんな感じだったと思う。(事故の映像を見て)マシンに戻ることに疑問を感じただろうか? 答えはノーだろう」
「でも僕はF1に、僕らは何をすべきなのかを考えてほしかったんだ」
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