マクラーレン移籍”即断”のリカルド「決断が遅ければ、シートはなかったかも……」
ダニエル・リカルドは、マクラーレン加入の決定が遅れていれば、シートを失うリスクがあったと語った。
Daniel Ricciardo, Renault F1 Team
Andrew Hone / Motorsport Images
2021年にルノーからマクラーレンに移籍することが決まっているダニエル・リカルドは、もし決断が遅れていれば移籍が実現していなかったかもしれないと話した。
セバスチャン・ベッテルが5月に2020年限りでフェラーリを離脱すると発表したことを皮切りに、2021年のF1ドライバー市場は大きく動いた。ベッテルの後任としてカルロス・サインツJr.がマクラーレンからフェラーリへ、リカルドがルノーからマクラーレンへと移籍することが立て続けに発表されたのだ。
ワークスチームであるルノーを離れることを決断したリカルドについて、2020年シーズンのルノーのパフォーマンスを見てから判断するべきだったのではないかと、疑問を投げかける声もあった。
しかしリカルドは、どちらにしろそれが分かるまでは開幕から1~2ヵ月かかるため、決定を遅らせる意味はなかったと述べた。
「明らかに、ベッテルの発表やフェラーリに関するニュースによって、あらゆるものが刺激を受けていたと思う」
リカルドは、F1の公式ポッドキャストでそう語った。
「それから、カルロスの周りや全ての物事がかなり速く動いていた。まだ時間があるようにも見えたけど、それが僕の目指しているものなら、あまり考えずに動くんだ」
「その時点ではまだ100%ではなかったけれど、7月にレースが始まっても、最初のレースや2戦目では(各チームの勢力図は)分からないんだ」
「みんながどこにいるのかが本当に分かるまで、おそらく8月か9月まで待つことになるだろう。でもそれでは、自分が求めていたものを手にするには遅すぎるように思えたんだ」
リカルドは、マクラーレンへの移籍は簡単な決断ではなかったと認めた。しかし2019年の成績と、2021年にメルセデスのパワーユニットを搭載するというポテンシャルに期待し、移籍を決めたのだという。
「特に今のところ、昨年のレース以外に根拠はなかったから、他よりも自分を刺激する道に進む必要があった。その時感じていたことや思っていたことに従うんだ」
「現時点で最適な基準である昨年のシーズンを振り返ると、彼らは最も”大騒ぎ”なチームだった」
「メルセデスが昨年もチャンピオンになったけど、マクラーレンが全チームの中で最も大きな一歩を踏み出したチームだということは、ほぼ明らかだった。それは彼らにとって本当に励みになっていた。(移籍の)根拠にできるのはそれが全てだ」
「そして将来性だ。言うまでもなく、彼らはパワーユニットを切り替える。今の時点でそれについて話すのは難しい。決して簡単な決定ではない。2020年シーズンから測れることはあまりないので、とても難しかった」
リカルドがマクラーレン移籍を選択した鍵は何だったのか。そう訊くと、彼は次のように答えた。
「正直なところ、決定的な要因はひとつではなかった」
「間違いなく、レッドブルの時(ルノー移籍を決めた2018年)とは状況が違った。レッドブルに残るのが自然な流れだった。でも何度もトライしてレースには勝てたけど、チャンピオンシップには勝てなかった」
「それで、『変化が必要だ』と思ったんだ。明確には言えないけど、昨年は僕が望んでいたようなことを実現できなかった。でも、昨年勝てるとも思っていなかったんだ。簡単な決断ではなかったけど、時が経てば分かる」
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