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”快適なセットアップ”を捨てたことが、ロシアGP予選でのリカルドの躍進に繋がった?

ルノーのダニエル・リカルドは、快適ではないセッティングにすることが、ロシアGPの予選で前進する鍵だったと語った。

Daniel Ricciardo, Renault F1 Team R.S.20

写真:: Zak Mauger / Motorsport Images

 F1ロシアGPの開催地であるソチ・オートドロームは、ルノーのダニエル・リカルドにとってお気に入りのサーキットではなかった。そのため彼は、今週末に向けてこれまでとは何か違うことをする必要があると感じていたという。その結果リカルドは、極端なセットアップを行なうことで、前進する術を見出そうとしたと明かした。

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 リカルドは、昨年のオンボードカメラ映像や、データを複数見直したという。その結果、極端なセットアップを施すことが、進歩と遂げるための道筋だと結論付けたという。

 その”快適”だとは感じられないセットアップにすることで、リカルドはロシアGPの予選を好ペースで走り、5番グリッドを獲得した。

「去年のことを見返して、そして今オンボードカメラを見ると、それはドライブするには少し快適すぎるように見えた。そして結局、それは遅かったんだ」

「だからあまり快適ではないモノの中から、快適なモノを見つけ出そうとしていた。たくさんのオンボードを見て、去年の週末に変更したセットアップを行なっただけだ。それは、僕が快適だと感じるモノから、少し離れたところだった」

「そのサーキットが得意ではない場合には、通常何らかの理由がある。おそらく、いつも好きなセットアップは、そのサーキットでは機能しないのだろう」

「他のコースではうまくいかないかもしれない。でもここではうまくいくかもしれない何かを試すために、自分自身のことをプッシュする必要がある。だからこれまでは選択肢の中になかったモノを考え、おそらく他のサーキットでは怖がるべきセットアップを試してみる必要があるんだ」

「それは、僕が快適だと思うところから少し抜け出すものだと思う。基本的にはセットアップについては、もう少しアグレッシブになるべきだろう。そして、もう少しリスクを冒す必要がある」

 リカルドは予選Q2をトップで通過。Q3ではQ2で記録したタイムを上回ることができなかったが、それでも5番手を手にすることに成功した。

 しかしリカルド曰く、タイヤをうまく暖めることができなかったため、Q3では良いタイムを計測できないかもしれないと考えていたという。

「正直に言って、ちょっとタイヤの準備が整っていなかったんだと思う」

 Q3のタイムについて尋ねられたリカルドはそう語った。

「Q2のラップは、おそらく完璧に限りなく近かっただろう。だからそれを再びやるのは、難しいだろうと分かっていた」

「通常ならば、Q3の方がより多くのことをマシンから引き出すことができるはずだ。でも、予選Q2では全てが正しく感じられた。タイヤに熱が入り、最終コーナーを立ち上がる時にグリップがあると感じるんだ。ターン2ではしっかりとタイヤが路面に食いつき、フロントタイヤはロックしなかった。とっても楽な1周だったんだ」

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