
ダニエル・リカルドは2019年ルノーでのチームメイトとなる、ニコ・ヒュルケンベルグについて、表彰台を未獲得ながらも“そのようなレベルのドライバーではない”と考えている。
ダニエル・リカルドは、2018年シーズン限りで5年間所属したレッドブルを離れ、ニコ・ヒュルケンベルグのチームメイトとしてルノーに加入する。リカルドは過去5年間に7勝と29度の表彰台を獲得している。
リカルドのチームメイトとなるヒュルケンベルグはF1のグリッド上の中でも最も印象的なドライバーのひとりであると広く認められている。だがその評価に反して、ヒュルケンベルグはF1参戦以降、156戦を戦ってもまだ表彰台を獲得していない。
リカルドはレッドブルでの成功と“良い記憶”を彼の新しいチームに持ち込み、ヒュルケンベルグに打ち勝つ必要があると語る。
「僕は、僕自身だけでなく、最高の経験をルノーへ持っていく。そして、ルノーへの移籍は正しいことだと確信している」
リカルドはmotorsport.comにそう語る。
「チームメイトはヒュルケンベルグだ。だから、僕はなおさら経験を持ち込む必要がある」
「F1を知っているみんなが、ヒュルケンベルグの力量を理解していると思う。外部から見れば、彼は200レース近く走って表彰台を獲得していないじゃないか、と思うかもしれない。でも、僕らは彼がそのレベルのドライバーじゃないことを知っているんだ」
「僕は彼を負かすだけではなく、チームがより速くなるよう進捗を助けることも必要なんだ」
リカルドのレッドブルでの最後のシーズンは、マシンの信頼性の問題に悩まされた。そして、チャンピオンシップにおいてもチームメイトのマックス・フェルスタッペンに敗北することとなった。
しかしながら、リカルドの2018年シーズンのハイライト、モナコGPでの待望の勝利は、MGU-Kユニットに故障が発生したにもかかわらず達成しているのだ。リカルドはこういった記憶が非常に力を与えてくれると言う。
「モナコのような価値あるグランプリでの勝利は、ずっと僕の心の中に在り続けるだろう」
リカルドはそう語る。
「全ての取材を終えてモーターホームに戻ってきた時、そこは満員で、僕はスタンディングオベーションを受けたんだ。みんなが一緒に喜んでくたことを僕は誇りに思う」
「僕は、このスポーツを自分のためにしている。そして、レースを愛せなくなった日に辞めるだろう。(この仕事は)他の多くの人を幸せな気持ちにすることができる。それは、素晴らしいことだ」
「(みんなが幸せを感じてくれる)この瞬間が、“自分のためにだけしているわけじゃない”と僕に感じさせてくれるんだ」
リカルドは、そう締めくくっている。
この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | ダニエル リカルド 発売中 , ニコ ヒュルケンベルグ 発売中 |
チーム | ルノーF1チーム |
執筆者 | Scott Mitchell |