マクラーレンのリカルド、振るわない金曜日を過ごすも冷静さは欠かず「パニックを起こす程ではない」
マクラーレンのダニエル・リカルドは、オーストリアGPのフリー走行1回目で12番手、2回目では15番手という結果に驚いてはいるものの、「パニックは起こさない」と語った。
写真:: Charles Coates / Motorsport Images
マクラーレンのダニエル・リカルドは、F1第9戦オーストリアGPの金曜日に行なわれたフリー走行1回目で12番手、午後に行なわれたフリー走行2回目では15番手に沈んだ。リカルドは、この結果に驚いてはいるものの「パニックにはならない」と語った。
新天地マクラーレンで迎えた2021シーズン序盤から苦戦を強いられているリカルドは、チームメイトのランド・ノリスには獲得ポイントでダブルスコアをつけられている。
オーストリア・レッドブルリンク2連戦の初戦シュタイアーマルクGPで、リカルドは初日のフリー走行2回目では2番手につけるなど上位陣に食い込んだものの、土曜日の予選Q2で敗退。決勝ではパワーユニットにトラブルを抱え13位でチェッカーを受けるなど、本人としては不本意な結果に終わった。
同サーキットでの開催となる第9戦オーストリアGPに望みを託したいリカルドだが、金曜日の結果を見る限りでは予選・決勝に向けて暗雲が立ち込めている。フリー走行1回目、2回目ともにノリスに0.2〜0.3秒近い差をつけられていたのだ。
しかしリカルドは、金曜日の走行を通してマシンの「感触は悪くない」と考えている。彼は、下位に沈んだことについて驚いているものの、アプローチそのものを大きく変える必要はないと語った。
「結果には少し驚いている」とリカルドは語る。
Daniel Ricciardo, McLaren
Photo by: Steven Tee / Motorsport Images
「僕らは少し(ペースが)足らなかったけれど、マシンには違和感を感じていない。至るところで少しずつタイムを失っているみたいだ。ここはコーナーが少ない所だとは理解しているけれど、至るところで0.05秒ずつ失っていて、(最終的に)それが0.5秒位になっている。そこが僕らの改善点だね」
「金曜日の夜は、おそらく微調整に追われることになる。一からマシンを作り直す必要はないと僕は思う。先週は自分のドライビングや逃したポイントなど、自分に足りていない部分があったけれど、今回は確実に良いステップを踏めている」
「土曜日は、もう一段階上に行けるように努力するだけだ。きっと良い位置にいるはずだよ」
今季リカルドは、前戦と第5戦モナコGPを除く6レースで入賞を果たしているものの、5位以上でのフィニッシュはまだない。リカルドは、今季のマシン『MCL35M』への適応を続けているという。
「僕はまだ、このマシンに合うドライビングスタイルを最大限引き出そうとしているところだ」と彼は語る。
「僕がこれまで取り組んできたことだ。(完全な適応まで)あと少しだ」
「今日(金曜日)は確実に進歩できた。マシンにいくつか変更を加えた結果、そう思えるようになった。それはポジティブなことだね」
「先週の金曜日は実際とても良い感じだった。先週の順位から今週に目を向けると、僕らが後れを取ったように思うだろう。だがご存知の通り、土曜日になると全てが変わってしまった」
「現状維持や後退ではなく、土曜日に向けてマシンを改善できる自信はある。順位的にはそうでもないけれど、僕の気分が良いのはそういう理由だ」
「だからパニックにはならないよ。多少の調整をして、土曜日に向けて改善箇所を見つけるつもりだ」
一方、昨シーズンにレッドブルリンクで自身初表彰台を経験しているノリスは、前戦シュタイアーマルクGP決勝を3番手からスタートし5位入賞。オーストリアGPの金曜日の走行を終え、マシンから“いい感触“を得たが、テストを行なっていたためまだ全力を出し切れてはいないと語った。
「(1周を)まとめ上げて走ることをせず、様々なことをテストしていた」とノリスは言う。
「金曜日の夜は分析をした。良いマシンパッケージで土曜日を迎えられることを願っているよ」
「先週よりも面白いレースになるだろうね。タイヤを労ることが更に難しくなるし、プッシュして良い時と悪い時などを理解しておく必要がある」
「僕らにとって良い結果になることを願っているし、良い仕事ができるようにしないとね」
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