F1 ハンガリーGP
ダニエル・リカルド、アルファタウリからのF1復帰に“恐れ”ナシ。一度身を引いたことで「僕の闘志は消えていないと気づいた」
シーズン中盤からF1復帰を果たすこととなったダニエル・リカルドは、アルファタウリでの挑戦に向けて「何も恐れてはいない」と語っている。

Filip Cleeren
編集: 2023/07/16 18:42
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レッドブルは先日、アルファタウリのニック・デ・フリーズを、チームメイトの角田裕毅に並ぶパフォーマンスを発揮できなかったことを受けてわずか10戦にして解雇。デ・フリーズの後任には、レッドブル・レーシングでサードドライバーを務めたダニエル・リカルドが起用されることとなった。
リカルドは次戦ハンガリーGPから、コンストラクターズランキング最下位に沈むチームからF1での挑戦を再開する。彼は現実離れした期待を抱いてはいないものの、「何も恐れていない」と語っている。
「ワクワクしている。乗り込んで、走り出すのは確かにチャレンジになる」
F1の公式YouTubeチャンネルでのインタビューでリカルドはそう語った。
「でもここ数年、色々なことを経験してきたから、何が起きても怖くない」
「マシンには限界がある。数日前にドライブしたレッドブル(RB19)ほどグリップは高くないかもしれないけど、比較的バランスが取れていると感じられれば、それで僕はやっていける」
「彼らは結果やパフォーマンスを期待しているけど、僕がマシンに乗るまで、8位なのか、14位なのか……(具体的な目標を)決めることは難しいと思う。夏休みまでプレッシャーはないよ」
「でもスロースタートになるとは思ってない。良い蹴り出しを決めたいし、離れていたことで学んだことを活かしたいんだ」
Nyck de Vries, AlphaTauri AT04
Photo by: Erik Junius
リカルドは2018年末にレッドブルを離脱してルノーに移籍。2021年からはマクラーレンに2年間所属したが、十分な結果を出せずにシートを失うこととなった。
リカルドは今年、サードドライバーとして一歩引いたところからF1に関わってきたが、わずか半年でレッドブル系のドライバー人事を担うヘルムート・マルコからの呼び出しがかかった。
充電期間は短かったものの、リカルドとしては復帰への意欲が高まっていた良いタイミングだったと語っている。
「あまり考える必要はなかった」とリカルドは言う。
「この(レッドブル)ファミリーに戻ったことで、馴染みのあることを繰り返しているように感じたし、以前はああいう電話がよくかかってきていたんだ」
「だから、イエスと答えることに疑問はなかったよ。本当に『OK、近々実現するんだ』ってだけだ」
「僕は長い間、レッドブル・ファミリーの一員だったし、こういうことが起こりうるというのも分かっていた。今年僕は少し休んでいたけど、心の底ではもしかしたら声がかかるかもしれないと思っていたよ」
リカルドは昨年末にF1への“愛情”が尽きたと認めており、一夜にして復帰を願うようになった訳ではない。
しかしレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、サードドライバーとして初めてリカルドがシミュレータに乗った際、以前のリカルドとは全く異なるドライビングになっていたと語った。
リカルド本人も、数回シミュレータ作業をこなすうちに「本来の自分に戻れたように感じ始めた」と明かす。
「レッドブルに戻って、チームに帰ってきた時の歓迎は、いい意味でちょっと圧倒されたよ」
「シミュレータのセッションを何度かこなしているうちに、また自分を取り戻したような気がしてきたんだ。それで僕は“普通のダニエル”に戻ることができたんだ」
そしてNFLの優勝決定戦であるスーパーボウルを観戦し、オーストラリアGPとモナコGPに帯同したことで、F1復帰への想いに火がついたとリカルドは続ける。
「スーパーボウルに行った頃かな。またスポーツの場に身を置くようになって、そこでまたそういう気持ちが戻ってきたんだ」
「それで『この気持ちはまだ消えてなかったんだ』と思って、日の当たる場所でただ戦いたいと考えるようになった。全てが好転し始めた瞬間だったね」
「(F1復帰について)メルボルンで口角泡を飛ばしていた訳じゃないけど、気持ちはどんどん大きくなっていった」
「モナコで予選を見ていた時はとてもワクワクした。その時から本当に『ああ、ここでマシンに乗れたら本当に楽しいだろうな』って考えるようになったんだ」
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