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5番手発進も結果は14位……「ベッテルのようなスピンで傷口に塩を塗った」とリカルド

ダニエル・リカルドは、F1 70周年記念GPでのスピンによって傷口に塩を塗るような展開になってしまったと語った。

Daniel Ricciardo, Renault F1 Team R.S.20, spins up his rears after spinning out

写真:: Steven Tee / Motorsport Images

 F1第5戦F1 70周年記念GPで予選5番手を獲得したダニエル・リカルド(ルノー)。フリー走行から好調だったために決勝でも期待がかかったが、ミディアムタイヤを履いた第2スティントでペースが上がらず後退。

 31周目にはターン3出口でカルロス・サインツJr.(マクラーレン)とバトル中にスピンを喫してポイント圏外に落ちると、3度目のピットストップを行なったことでさらに順位を落とし、14位でフィニッシュした。

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 リカルドはレース後、自身のスピンを語るにあたって、レース序盤のセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)のスピンを引き合いに出した。ベッテルはスタート直後のターン1でイン側の縁石に乗ってしまった結果、体勢を崩してスピン。リカルド同様に入賞を逃した。

 リカルドは自分のスピンがベッテルのスピンと似たような状況だったと語った。

「セブとは(メディア取材が行なわれる)ミックスゾーンで少し話したんだけど、僕のスピンもちょっとセブのスピンみたいだった」

「イン側にいる時は、スロットルを開けるとすぐに(コントロールを)失ってしまうんだ。確か2018年のオースティンでも、彼は(イン側から)僕に並びかけてスピンした」

「僕はカルロスが見えていた。少し(ラインを)締めちゃったような気がしたけど、接触はなかったし、僕がスロットルを開けた瞬間に回ってしまったんだ」

「ああやって他車との距離が近くなると、普段なら得られるダウンフォースを失ってしまうんだ。なんとか抑えようとしたけどダウンフォースを失ってしまって、先行を許してしまった」

「傷口に塩を塗ってしまった感じだ。あの時点で、僕たちは既に後手に回ってしまっていたと思う」

「僕のレースがあの時点で終わっていたとは言いたくないけど、それならそれで落ち着いて走らないといけなかった。楽しい午後にはならなかったね」

 第4戦イギリスGP、第5戦F1 70周年記念GPの“シルバーストン2連戦”で、それぞれ4位、14位と対照的な結果に終わったリカルドだが、今回の連戦で多くのポジティブなものを得られたと感じている。

「この2週間をとてもポジティブなものとして捉えようとしているんだ」とリカルド。

「午後のレースにはかなり期待していたし、今は終わったばかりだから、そう思うのは難しい。でもこの結果を受け入れなければいけないし、全体的にこの2週間は本当に好調だったと思う」

「今日はタイヤのせいにはしたくないけど、それに苦戦したのは確かだ。金曜に僕たちだけがハードタイヤで走行をしたので、それが少し影響してしまったかもしれない」

「改善すべき点はいくつかあるけど、パッケージとしては、僕たちは良い状態にあると確信している」

「でも(中団の争いは)とても激しい。良くないレースをしてしまうと一気にポイント圏外まで落ちてしまうこともあるし、良いレースをすればトップ5に入れることもある」

 

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