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リカルド感激、優勝のご褒美が実現。憧れていたレジェンドのNASCARマシンをドライブへ

マクラーレンのダニエル・リカルドは、優勝を果たしたご褒美として、ザク・ブラウンCEOが所有するデイル・アーンハートSr.のNASCARマシンを、F1アメリカGPが開催されるオースティンで走らせるようだ。

Daniel Ricciardo, McLaren, is interviewed after the race

Daniel Ricciardo, McLaren, is interviewed after the race

Andy Hone / Motorsport Images

 今季からマクラーレンに移籍したダニエル・リカルドは、F1第14戦イタリアGPで優勝。チームに2012年の最終戦ブラジルGP以来となる勝利をもたらした。

 彼がルノーに所属していた昨年、彼が表彰台を獲得したら当時のチーム代表であるシリル・アビテブールにタトゥーを入れるという賭けをし、見事にその条件を達成したことは大きな話題になった。アビテブールのチーム離脱やコロナ禍の影響もあり、まだそれは実現していないようだが、彼はマクラーレン移籍に伴い、CEOのザク・ブラウンともある賭けをしていた。

 アビテブールのような取り返しのつかない”賭け”を避けたかったブラウンは、先手を打って提案を持ちかけることにした。サインボーナスとして、リカルドが憧れているNASCARのレジェンド、デイル・アーンハートSr.がドライブしていた1984年のシボレー・モンテカルロの模型をプレゼント。表彰台を獲得したら、実際にそのクルマでドライブをする権利を与えると約束したのだ。

 カーコレクターでもあるブラウンは、F1マシンやスポーツカーを多数所有。そのプライベートコレクションにアーンハートSr.のマシンがあるのだ。

 リカルドはアーンハートSr.がつけていたカーナンバーでもあり、自身がカートを始めた時にも使っていた3番を、自身のカーナンバーに選んでいる。

 シーズン前半は苦戦したリカルドだが、前述のようにイタリアGPで優勝し、ご褒美の条件をクリア。マクラーレンは公式ツイッターで『約束覚えてる?』と当時の動画をシェアした。

 

 さらに最近、オーストラリアのポッドキャストに出演した際に、リカルドはオースティンで開催されるアメリカGPで走行できる可能性があると語っていた。

「今後2、3ヵ月のうちには実現すると思う」

「どうなるか見てみよう。今のところ、クルマはヨーロッパにあるけど、もしかしたらオースティンに送って何周か出来るかもしれない」

 リカルドの期待通り、マクラーレンはアメリカGPでリカルドのNASCARドライブが実現することを認めた。マクラーレンは15日(金)にツイッターで計画を明かしたが、詳細は不明のままだ。

 しかし、2019年にハースのケビン・マグヌッセンとロマン・グロージャンがNASCARマシンを試したように、リカルドはアメリカGPの週末に向けた準備期間中に走行することになる可能性が高いだろう。

 

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