F1 シンガポールGP

「ピケJr.を呼び戻さなきゃ!」予選Q1敗退リカルド、悲惨な結果に“クラッシュゲート”揶揄のブラックジョークも飛び出る

RBのダニエル・リカルドは、F1シンガポールGP予選でQ1敗退を喫し、決勝に向けて“曰く付き”のネルソン・ピケJr.をグリッドに呼び戻してほしいとジョークを飛ばした。

Daniel Ricciardo, Visa Cash App RB F1 Team, arrives at the track

 マリーナベイ市街地サーキットで開催されているF1シンガポールGP。RBのダニエル・リカルドは予選でQ1敗退と惨めな結果に終わったことを受けて、2008年の“クラッシュゲート”を揶揄してネルソン・ピケJr.をグリッドに呼び戻してほしいとジョークを飛ばした。

 次戦アメリカGPからリザーブドライバーのリアム・ローソンにRBのシートを奪われる可能性もあると噂されるリカルド。このシンガポールGPでは是が非でも好印象を見せたいところだったが、予選Q1ではトップ15に一歩届かず敗退となった。

 リカルドは解雇のプレッシャーがかかる中、初日から予選トップ10も期待させる走りを見せた。しかし実際の予選になると、上手く歯車が噛み合わなかった。

 さらにチームメイトの角田裕毅は、ハンガリーGP以来となるQ3進出し、予選8番手。リカルドは目に見えて大差を付けられ、風当たりは強まるばかりだ。

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 相対的にペースが低下した理由を尋ねられたリカルドは次のように答えた。

「僕らはあまり大きな変更を加えなかった」

「昨日は良いポジションにつけていたし、状況はかなり明るかった。無駄な努力はしていなかった」

「正直、今朝履いたミディアムは良かったし、昨日と同じスタートが切れた感じだった。でもソフトを履くと、僕は全く戦えない状況だった」

「だから予選に向けて微調整を行ない、大丈夫だろうと思っていたんだけど、やっぱりソフトでは快適に感じられなかった」

「予選は……惨めだった。昨日はある程度のポジションにいたから、基本的に想像していなかったし、大きなミスはなかったけど、コントロールラインを越えた時に速くなかったと分かったからね。あまり良い気分ではなかったよ」

「今朝は『ああ、あのソフトはダメだった』と言えるかもしれない。でも今日は3セット使ったのに、どのソフトでも競争力がなかった」

Daniel Ricciardo, RB F1 Team VCARB 01

Daniel Ricciardo, RB F1 Team VCARB 01

写真: Alastair Staley / Motorsport Images

 また、自身のF1での将来をめぐる憶測によって、シンガポールGPでの予選Q1敗退という結果がより痛手になるのか? と訊かれたリカルドは次のように答えた。

「ああ、もちろん、存在感を残せるだけでも良いことだ」

「明らかにQ1のことは最悪だ。色々なことがあったけど、今日は良い走りができると思っていたんだ。だからむしろ、どうしてQ1敗退になってしまったんだろう?」

「僕は楽観的でいようとしているけど、今日は本当に悲観的になる。だから氷風呂で溺れてこようかな。明日にはそこで浮いている僕を見つけられるはずだ」

 そしてリカルドは、決勝でポジティブな結果を得るためにはセーフティカー出動の助けが必要だと説明。2008年のシンガポールGPでフェルナンド・アロンソの優勝を後押しするために、チームメイトだったピケJr.が故意にクラッシュしてセーフティカーを出動させたというクラッシュゲートを引き合いに出し、こうジョークを飛ばした。

「タイミング良くセーフティカーが入ると良いね」とリカルドは言う。

「ピケJr.を連れ戻そう。それを実現させるんだ!」

 

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