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インタビュー

F1パワーユニットの重要性……モータースポーツは先駆者であるべき?

BARホンダやベネトンなどのチーム代表を務め、プロドライブの会長を務めるなどしたデビッド・リチャーズは、画期的な熱効率を達成している今のF1ターボ・ハイブリッドエンジンの評価を貶める”愚かな”内戦を批判した。

David Richards, chariman of Motorsport UK

写真:: Zak Mauger / Motorsport Images

 1990年代にはプロドライブを率いてWRC(世界ラリー選手権)に挑戦、2000年代にはベネトンやBARホンダのチーム代表を務めたデビッド・リチャーズ。彼はイギリスで行なわれたオートスポーツ・インターナショナルに登場し、現在のF1エンジンについて語った。

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 リチャーズ曰く、今のF1のターボハイブリッドエンジン(=パワーユニット/PU)は非常に優れた動力源であり、内部からそれを批判するのは”愚かなことだ”と考えていると主張した。

「今のPUは、エンジニアリングの卓越性という意味では非常に貴重であり、明らかに驚くべきモノだ」

 今のF1用PUは、熱効率が50%を超えているとも言われており、非常に効率が良く、そして高い出力を誇る動力源なのである。

「しかしバーニー・エクレストンは何をしたというのだ? 彼は『この音は好きじゃない。こういうのはあんまり良くないね』と言い、このPUを馬鹿にしたのだ」

「彼らはファンの好奇心を煽るようなことはしなかったし、『我々が作ったモノを見てくれ! 我々の素晴らしい技術を見てくれ!』などということも言わなかったんだ。彼らは実際に、内戦のようなことをしていた」

「それは実に愚かなことだった。自分で自分の足を、拳銃で撃ったようなものだ」

 リチャーズは、これまで同様モータースポーツは、技術を先取りし、市販車にフィードバックしていくための分野でなければならないと考えている。

「ポジティブな側面がある時には、ゴムや化石燃料を燃やして走り回ったことを謝罪することを考えるのは、とても簡単なことだ」

 そうリチャーズは語った。

「我々はイギリスで、電動カートを発売しようと考えている。そして、英国におけるこのスポーツの、持続可能な燃料を探しているわけだ。それと同様に、様々な取り組みを検討している」

「モータースポーツは、長い年月にわたって非常に多くのテクノロジーを先導してきた。しかし今では、『我々はエンターテイメントであって、もはやテクノロジーが求められる時代ではない』という”罠”に陥ってしまったと思う。モータースポーツは、再び牽引役を務めなければいけない。先を行き、何ができるかを示さなければならないんだ」

 WEC(世界耐久選手権)は、2024年から水素燃料電池車が参戦できることになっている。リチャーズはこの動きを賞賛。そして主催者側が、技術の進んでいく先を定めるべきではないと主張する。

「政治的な人間は、単純なメッセージを送ってしまう傾向がある。『電気が答えだ。電気自動車……その道を行こう』などと、ただ言うだけなんだ。でもそれは絶対に愚かなことだ」

「他にも多くの技術を探し求める必要がある。長期的に考えるんだ。水素ではない新たな技術を思いつくかどうか、それはわからないけどね」

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