ジョージ・ラッセル、ボッタスとのクラッシュでメルセデスとの関係が悪化することはない?
ウイリアムズのジョージ・ラッセルは、F1エミリア・ロマーニャGPの決勝でのバルテリ・ボッタス(メルセデス)のクラッシュにより、自身が育成プログラムに所属するメルセデスとの関係が悪化することはないと確信している。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
ウイリアムズのジョージ・ラッセルは、F1エミリア・ロマーニャGPの決勝レースで、メルセデスのバルテリ・ボッタスと接触。両者リタイアしただけではなく、その後両ドライバーの間では、舌戦が展開されることになった。
この事故についてスチュワードは”レーシングインシデント”だったとして、いずれのドライバーにもペナルティは科されなかった。しかしメルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは「彼には学ぶべきことがたくさんある」と語り、ラッセルをたしなめた。ラッセルは事故の翌日、今回の件について謝罪するコメントを自身のSNSに投稿した。
そのラッセルは謝罪文を公開する前の時点で、今回の事故でメルセデスとの関係に悪影響を及ぼすことはないと確信していると語っていた。
ラッセルは2017年からメルセデスの育成プログラムの一員であり、今後ルイス・ハミルトンかボッタスの後任としてメルセデスF1のドライバーになるものと見られている。そのため今回のボッタスとの事故の直後にラッセルは、「彼は他のドライバーなら、ああいう動きはしないだろう」と、ボッタスが自分のメルセデスでの立場を守るために、わざと接触したのではないかと示唆する発言を行なっている。
「メルセデスとの関係を損なうことはない」
そうラッセルは語った。
「僕はすでに、彼らと話をした。そして、両方からの理解を得ている」
「僕の側から言えば、チャンスがあると思った時、それがどのクルマであるのかということは考えていない」
「まだストレートの3/4というところだった。完全なドライ路面だったら、明らかに簡単なオーバーテイクだったはずだ」
「僕がスリップストリームから抜け出したところは、もう濡れていなかった。ただコースが少し左に曲がっているため、僕は少し右に押し出された。そしてそこは少し濡れていたんだ」
ラッセルはクラッシュ直後にボッタスのマシンに駆け寄り、「殺す気か!」と発言し、ボッタスのヘルメットを叩いた。ボッタスはこれに対して、中指を立てて応戦した。
「瞬間的に熱くなっている中で、ああいう形で反応すべきだっただろうか? おそらくそうすべきではなかった」
そうラッセルは認めた。
「しかし、感情は信じられないほど昂っていた。僕らは言葉を交わした……それだけだ」
ラッセルは今週中にも今回の件についてボッタスと話し、不穏な雰囲気を一掃することを計画している。またウルフ代表も、ラッセルとクラッシュについて話し合うつもりだとしている。
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