テスト好調受け、ラッセルがタイトル最有力候補に浮上! 「断じるのはちょっと早すぎる」と本人冷静
メルセデスがバルセロナでのシェイクダウンを最も好調な形で終えたことを受け、ジョージ・ラッセルは現在2026年F1タイトルの最有力候補と見られている。
George Russell, Mercedes
写真:: Mercedes AMG
F1の2026年シーズンは、最初のテストでメルセデスが最も好調な形で終えたことから、ジョージ・ラッセルがタイトル最有力候補だと囁かれているが、彼はまだ初期のテストに過ぎないと慎重だ。
2026年シーズンはシャシーとパワーユニット(PU)の両方でレギュレーション変更があるため、チームの勢力図に変化があると予想されている。
そして1月末にバルセロナ-カタルニア・サーキットで行なわれたテストを経て、有力候補だと目されているのがメルセデスだ。彼らは2014年にV6ハイブリッド(=パワーユニット)時代に移ったときも圧倒的な強さを見せていたため、今年も同じように強いのではないかと言われていたが、シェイクダウンテストですでに安定感を示していたことで、メルセデスへの期待が高まった。
バルセロナテストでメルセデスは全チーム中最多の500周を走行。アンドレア・キミ・アントネッリはこの段階でレースシミュレーションまで実施している。エンジニアリングディレクターのアンドリュー・ショブリンも「これ以上ない3日間のテストだったと言えると思う」と語っている。
こうした背景から、2025年にランキング4位という自身最高のシーズンを送り、多くの人々からマックス・フェルスタッペンに次ぐ最良のドライバーと評価されたラッセルが、今年のタイトル候補最右翼に躍り出ている。
ただラッセルはまだ2度のバーレーンテストが残っている今の段階ではタイトルについて考えるには早すぎるとして、ライバルを警戒していると話した。
「まだ3日間しかこのマシンを走らせていないし、本当に初期段階だ。でも少なくとも“ひどい車”には見えない。そこは嬉しいことだ」
2月2日に行なわれたメルセデスのローンチイベントで、ラッセルはそう語った。
Russell enters his eighth season and looks set to finally contend for his maiden title
Photo by: Mercedes AMG
「正直に言えば、こうした初期段階では、本当に悪い車であれば早い段階でそのネガティブな点がはっきり見えるものだ。でも、そうではなさそうだ。それでもチャンピオンシップを制するマシンかどうかを断じるには、まだあまりにも早すぎる」
「ライバルの一部、特にレッドブルのパワーユニットについてはかなり驚かされた。彼らがまったくの新体制であることを考えると非常に印象的だし、信頼性もあったようだ」
「だから彼らには敬意を表したい。僕たちも非常に信頼性の高いテストができたけれど、この車が期待に応えてくれるかどうかは様子を見る必要がある」
それでもラッセルにとって、2026年シーズンはチーム加入時の2022年とは大きく異なる状況だ。グラウンドエフェクトを重視した2022年レギュレーションでメルセデスは非常に予測しづらく、ポーパシングも激しいマシンとなり、立て直しに苦しんだことで王座からは遠ざかる時期が続いた。
2026年にメルセデスは、ドライビングしやすいクルマを作り上げたとラッセルは考えている。
「2022年にポーパシングを予想していた者は人はいなかった。だから現時点ですべてを断定することはできない。でも僕らがバルセロナテストをポジティブな感触で終えた理由は、マシンが予想どおりの反応を示したからなんだ」と、ラッセルは言う。
「マシンの空力について見ている数値はシミュレータで見ているものと一致しているし、その挙動もシミュレータで感じるものと一致している。これはチームとして2021年以来ほとんど経験していなかったことだよ」
The no sidepod W13 which ended Mercedes dominance
Photo by: Alessio Morgese
「今はチェックしたい項目をひとつひとつ確認している状況だ。でもライバルを過小評価することはできない。さっき話したけど、レッドブルのパワーユニットは初年度は基準に達しないのではないかという話も多かったけど、ここまで見た限りでは彼らは確実にやり遂げている」
「フェラーリのパワーユニットも信頼性が高そうだ。彼らは今回のテストで僕らと大差ないラップ数だったし、フェラーリPUを使うハースもかなり周回を重ねていた。だから実際厳しい戦いになる可能性がある。とはいえ今回の自分たちの内容には満足してるよ」
そう語るラッセルだが、彼は自分自身がF1のチャンピオンを狙えるドライバーという自負は持っている。
2026年タイトル本命という評価について訊かれた際、ラッセルは次のように語った。
「正直に言えば、それを聞いても特に何も感じなかった」
「以前から言っているように、僕はチャンピオンシップを争う準備ができていると感じているからね。その評価があろうとなかろうと、自分のアプローチは一切変わらない」
「チームとともに非常にハードに取り組んでいる。ここにいる全員がこの新レギュレーションを最大限活かすために全力を尽くしている。この挑戦には本当にワクワクしているんだ。新しいマシンへの適応、エネルギーマネジメントの仕組み、バッテリーの回生、ブーストシステムやオーバーテイクモード、アクティブエアロなど、多くのことを非常に短期間で学ぶ必要があって、とても大きなチャレンジだからね」
「素早く学んでいくべきことがたくさんある。でも僕はそこからアドバンテージを得られると感じているし、自分自身とチームに自信を持っている」
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