ラッセル、2戦連続のQ3進出の大金星。進歩の鍵は“遅い予選”のコンディション変化?
ウイリアムズのジョージ・ラッセルは、F1イギリスGPで前戦オーストリアGPから連続でQ3進出を果たした。彼は、この進歩についてスリップストリームなど様々な要因をまとめ上げることができた結果だと考えている。
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
シルバーストン・サーキットで行なわれているF1第10戦イギリスGPで、ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)は前戦オーストリアGPから2戦連続での予選Q3進出を果たした。彼はこの進歩については外的要因もうまく作用した結果だと考えている。
今回のイギリスGPは、スプリント予選レースのグリッドを決める目的で、グランプリ初日にノックアウト方式による予選が行なわれた。
ラッセルはQ1を突破し、さらにQ2では単独でのアタックでセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)やカルロス・サインツJr.(フェラーリ)を上回る7番手タイムをマーク。Q3へとコマを進めてみせ、最終的に8番手を獲得した。
予選後に取材に応えたラッセルは、「セッション中にすべき以上の改善を果たしたのは初めてのことだった」と語った。
「僕はクルマの動きを理解してから、そのパフォーマンスを最大限に引き出す方法を完全に把握したいと思っている」
「そして、Q2やQ3に進出できるクルマに乗っているなら、間違いなくそうした戦略を採るべきだと思う」
「Q2最初のアタックは素晴らしくはなかったけど、良いものだった。そして2回目のアタックで大きく改善することができた」
ラッセルは、その改善が自らの努力だけによるものかどうかを尋ねられ、様々な要因が組み合わさったものだったと説明した。
「何かひとつが要因なわけじゃない。タイヤを上手く作動温度領域に入れることや、アウトラップで必要なことはなにかを正確に理解し、少しでもドライビングを良くしていくこと。そしてアロンソ(フェルナンド・アロンソ/アルピーヌ)の後ろで少しだけどスリップストリームを得られる、良いポジションにつけることができた」
「そうした全ての出来事が、僕らにとって上手く働いた」
またラッセルはFP1を最後尾の20番手で終えた後、フィーリングと自信を失っていたと言う。
しかし彼は通常より遅い時間に行なわれる予選で、コンディションが変化し、マシンのハンドリングが良くなることに賭けていたのだという。
「FP1の後、僕らは決定を下さなきゃならなかった」
「マシンの改善を目指して(セットアップを)ガラッと変えるのか、それとも考えを貫いて、トラックのコンディションがより僕たちに向いたものになるのを期待するかということだ」
「そして僕らはクルマを信じたけど、(予選では)コンディションが僕たちに向いたものになって、全てがより上手く機能するようになった」
「快適だったし、自信もあった。そのおかげでコンマ1〜2秒を稼ぐことができたんだ」
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