F1 オランダGP

予選4番手ラッセル、タイヤのオーバーヒートを悔やむ「ポールとの0.5秒の差は、マシンのせいだとは思っていない」

メルセデスのジョージ・ラッセルは、F1オランダGP予選でのパフォーマンスはメルセデス本来のモノではなく、タイヤの状態によるものだと考えている。

George Russell, Mercedes F1 W15

George Russell, Mercedes F1 W15

写真:: Andy Hone / Motorsport Images

 メルセデスのジョージ・ラッセルは、F1オランダGP予選を4番手で終えたが、ポールポジションのランド・ノリス(マクラーレン)からは0.571秒離された。

 ここ4戦で3勝を挙げているメルセデス。オランダGPも金曜フリー走行で上位につけたが、オランダGPの予選ではマクラーレン勢やマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の後塵を拝する結果となった。

 ルイス・ハミルトンがマシンのバランスに苦しんで12番手(ペナルティで決勝は14番グリッド)と沈んだのに対し、ラッセルはQ1とQ2でマクラーレンとレッドブルのマシンについて行き、ポール獲得の可能性を感じていた。

 しかしラッセルはQ3でコンマ3秒のタイム更新に留まり、ポールシッターのノリスとの差は0.5秒以上に広がった。

「僕のQ2のラップはそれなりという感触だったのに、マクラーレンと同じようなペースだったから、ポールを狙えると思ってQ3に臨んだんだ。その後、ペースが上がらなかった」

George Russell, Mercedes-AMG F1 Team

George Russell, Mercedes-AMG F1 Team

Photo by: Sam Bloxham / Motorsport Images

 ラッセルはマシンにペースはあるものの、最後のアタックのラップ終盤にタイヤがオーバーヒートしてしまったことが、遅れてしまった主な要因だと考えている。

「正直なところ、マシンのせいだとは思っていない」

 そうラッセルは語った。

「すべてはタイヤが原因だ。僕はとても力強いラップを刻んでいて、ランドとも競っていた。0.25秒はタイムが更新できていたと思う」

「でもタイヤがオーバーヒートしてしまい、ラップの後半で思った以上にパフォーマンスを失ってしまった。だからあまり心配していないよ。4番手というのはスタート位置としては良いと思うし、もっと近づくことができると思う」

「タイヤができるだけ冷えた状態でラップを始めたいけど、限界より1度でも低ければおそらく0.5秒はロスするだろう。そして1度でもオーバーすればコンマ数秒のロスだ。つまり、スイートスポットでバランスを取りながら、崖の淵に近づいているようなものなんだ」

「一歩でも崖っぷちから遠ければ置いていかれる。それがみんなの課題なんだ」

 ラッセルは決勝ではマクラーレンの2台やフェルスタッペンと戦うことができると信じている。

「マクラーレン勢とはいい戦いになると思うよ」

「ここ数戦、彼らが最も速かったのは間違いない。だから、現実的にはマクラーレンとレッドブルからコンマ半分かコンマ1秒の差があると思う」

「でも、戦略を正しく立て、いいスタートを切ることができれば、あっという間に状況は変わるよ」

 

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