F1 オランダGP

ラッセル、失格ベルギーで「レース前に体重が少し軽かったのは分かっていた」改善項目に食事戦略も追加へ?

F1ベルギーGPで失格となってしまったジョージ・ラッセル。彼は原因のひとつになった体重減少に対するプロセスが、整えられていなかったと振り返って語った。

George Russell, Mercedes-AMG

George Russell, Mercedes-AMG

写真:: Erik Junius

 F1ベルギーGPでトップチェッカーを受けながらも規定重量不足で失格となったジョージ・ラッセル(メルセデス)は、体重減少に対する食事戦略のプロセスが整っていなかったと振り返った。

 ラッセルはベルギーGPでトップチェッカーを受け、今季2勝目を挙げたことを当初は喜んでいた。しかしレース後の車検でマシンが最低重量を1.5kg下回っていたことが判明し、あえなく失格となってしまった。

 サマーブレイク中、メルセデスは大きく重量が足りていなかったことの理由を調査した。その結果、要因は3つに分かれていたという。

 ひとつは予定外の1ストップでレースを走りきったことによる、タイヤの大きな摩耗だ。2つ目はマシンのフロアも、予想以上に削られていたことだ。さらに3つ目として、暑い環境で行なわれたレースで、ラッセルの体重が予想以上に減少してしまったことも合わさり、マシンの重量不足を引き起こしてしまったのだ。

 今週末、オランダでF1のシーズン後半戦が始まる。ラッセルにはベルギーGPの失格を受けて、メルセデスはマシン重量に余裕をもたせる必要があるかどうかが尋ねられた。

 しかしラッセルはそうではなく、レース前の食事戦略を通じて、重量の規定を満たす方法があると感じていると語った。

「(マシンに)マージンを持たせる必要はないと思う。僕は様々なシナリオをカバーできるプロセスが整っていなかったんだと思っている」

 ラッセルはそう語る。

「レースの前に、僕は少しだけ軽かったことは分かっていたけど、ステーキや何かを食べない限り、大きく増やすには遅すぎたね! それに、それではレース前のルーチンとしてはベストではなかったかもしれない」

「とはいえ、後知恵になってしまうけれど僕らにはもっと上手くできる点があった。今後はもっと上手くやっていくつもりだ。どんなときも、問題を認識するには、まずその前にミスが必要なんだ」

George Russell, Mercedes W15

George Russell, Mercedes W15

Photo by: Erik Junius

 ラッセルは失格になってしまった結果には当初「心が張り裂けそう」だったと感じていたが、今はこの失敗を前向きに捉えようとしていると話した。

「僕は長い間チームには限界を押し広げ続けるようプッシュしてきた」

「何をするにもマージンをもっていれば、失格になることも、ドライビングでミスをすることも、スピンすることも無かっただろう。でも、それでは本当のポテンシャルがどうなっているのかは、絶対に分からない」

「もちろん、重量制限をわずかに下回ってレースに勝ったというのは、とてもフラストレーションが溜まる。でも僕らは懸命にこのレースに挑んでいたし、この件が将来的に僕らを強くしてくれるだろう。だから遺恨はないよ」

「僕はこれで25ポイントを失ってしまったけれど、ヘルメットは保存しておいた。2勝した他のヘルメットと一緒に、棚に飾るつもりなんだ」

「あの直後、チームと祝ったときのことは、僕のキャリアでも最高の瞬間だった。だから今回起きたことからは、ポジティブなところだけを受け取っていくよ」

 

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