F1 オーストラリアGP

ジリ貧メルセデス、アップデートより問題の根本的解決を優先「僕らに試行錯誤している余裕はない」

ジョージ・ラッセルは、メルセデスが2022年オーストラリアGPでアップデートを行なわないのは、チームがマシンの根本的解決のために「試行錯誤している余裕がない」からだと語った。

Alex Kalinauckas

Alex Kalinauckas

編集: 2022/04/09 11:45

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

George Russell, Mercedes W13, Sergio Perez, Red Bull Racing RB18

 ジョージ・ラッセルは、メルセデスがF1オーストラリアGPにアップデートを持ち込んでいない理由として、マシンの根本的な問題解決に集中するため「試行錯誤する余裕」がないことを挙げた。

 F1 2022年シーズン第3戦オーストラリアGPに向け、各チームがマシンにアップデートを投入している。その一方で、レッドブルやフェラーリから大きく遅れているメルセデスが持ち込んだマシンは、前戦サウジアラビアGPと同じモノであった。

 メルセデスの2022年用マシン『W13』は高速域での激しいポーパシングに加え、かなりのオーバーウェイトと空気抵抗という三重苦の問題を抱えている。結果として昨年までトップに君臨したチームの予選最高順位は、開幕戦でルイス・ハミルトンが記録した5番手止まりとなっている。

 チームはW13には大いなるポテンシャルがあると確信しているものの、セットアップのスイートスポットを見つけ出すことに苦戦している。しかしラッセルは、W13の持病を治すために実験的なアップデートを毎戦のように行なうのではなく、「期待通りに機能する信頼と自信がある」パーツの投入を待っていると語る。

「フェラーリやレッドブルと比べ、僕らはかなり遅れている」とフリー走行1回目開始前に行なわれた記者会見でラッセルは語った。

「サウジアラビアでも僕らはかなり遅れていたが、その理由は分かっている」

「ただ、(サウジアラビアよりも)もっと最適化できていたバーレーンでも、0.5〜0.6秒遅れだった。その差を縮める必要があるけど、今回はそのために必要な実質的な手段が何もないんだ」

「時間がかかることだからこそ、僕らは規律正しく、忍耐強くいる必要があると思う。僕らはかなり遅れているし、予算制限もあるから、レース週末にやたらと試行錯誤している余裕はないからね」

「僕らは(マシン開発の)プロセスを信じ、アップデートが期待通りだと確信した時に実行へ移すんだ」

「それが目に見えるまでには、何戦も待つことになるだろうね」

George Russell, Mercedes-AMG, track walk

George Russell, Mercedes-AMG, track walk

Photo by: Carl Bingham / Motorsport Images

 メルセデスには新しいアップデートがないものの、ラッセルはサウジアラビアよりもフェラーリとレッドブルの2強に近づけると考えている。

「サウジアラビアでは、見ての通り僕らは1秒くらい遅れていた」とラッセルは言う。

「だから彼らに太刀打ちする術は何もなかった。僕らはただ、3番目に速いチームとして、中団勢が僕ら2台の間に割って入らないようにするだけだった」

 ラッセルは、現在チームが苦境に立たされていることでメルセデス内部から不満の声が上がっているのではという噂を否定し、「僕らは解決策があると信じているし、最適化できればラップタイムは大きく上がるから、楽観的でワクワクしている」と語った。

「なぜペースがあがらないんだろうと、ただ頭を掻いているワケではない。なぜペースがあがらないのか、何を改善すべきかちゃんと分かっている」

「理解していて、何が問題なのかが分かっていて、それを解決することができるというのは、とてもエキサイティングなことなんだ。経験することで僕ら全員に何かを与えてくれるからね」

 記者会見でその後、ハミルトンはアルバート・パークにW13が適しているかを確かめるべく「マシンに乗るのが本当に楽しみだ」と語っていた。

「今朝はちょっと興奮気味だったよ」と彼は言う。

「マシンに早く乗り込みたいし、新しいコースを試したい。ここでは良い感触が得られるといいね」

「結局、僕らは何もアップデートを持ち込んでいない。マシンは概ね前戦から変わっていない。でもレースの度に小さな改良を加えてきたから、ここでは少し感触が良くなればいいなと思っている。4つのDRSゾーンがあるから、ここではもっと激しいレースができることを期待している」

 メルセデスはオーストラリアGPのFP1でハミルトンが7番手、ラッセルが12番手。FP2ではラッセルが11番手、ハミルトンは13番手だった。

 

Read Also:

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

コメントを読んで投稿する

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 ポルシェとの提携が噂されるレッドブル。ホーナー代表「新しいOEMと組むための調整はとても”簡単”」

次の記事 ベッテルに約67万円の罰金。FP1終了後にスクーターでコースを走行しファンサービスも……

Top Comments

コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?

View More & Comment

More from

Alex Kalinauckas



雨のF1開幕戦で浮き彫りとなった、エンジニアとのコンビネーションの重要性。ストロールの6位がそれを物語っている!

F1

F1

オーストラリアGP

2025/03/20

雨のF1開幕戦で浮き彫りとなった、エンジニアとのコンビネーションの重要性。ストロールの6位がそれを物語っている!



大荒れのF1開幕戦制したノリス、マクラーレン勝利の秘訣は“ミスからの学び”にアリ「僕らは何度も失敗してきた」

F1

F1

オーストラリアGP

2025/03/16

大荒れのF1開幕戦制したノリス、マクラーレン勝利の秘訣は“ミスからの学び”にアリ「僕らは何度も失敗してきた」



フロントロウ独占のマクラーレン、”パパイヤ・ルール”はなし? ノリス「ぶつからない限りバトルは自由」

F1

F1

オーストラリアGP

2025/03/15

フロントロウ独占のマクラーレン、”パパイヤ・ルール”はなし? ノリス「ぶつからない限りバトルは自由」

More from

ジョージ ラッセル



アップデートで明暗。レッドブルはメルセデスを超えたのか? ラッセル「今はレッドブルが倒すべきチーム」

F1

F1

シンガポールGP

3 日前

アップデートで明暗。レッドブルはメルセデスを超えたのか? ラッセル「今はレッドブルが倒すべきチーム」



ジョージ・ラッセルの悪夢のような1日……スプリントで首位浮上も1周目にクラッシュ「すべては僕のミスが原因」

F1

F1

シンガポールGP

5 日前

ジョージ・ラッセルの悪夢のような1日……スプリントで首位浮上も1周目にクラッシュ「すべては僕のミスが原因」



新パッケージで苦戦のアントネッリ、今週末は我慢するしかない? 旧仕様に戻すには時間が足りず

F1

F1

シンガポールGP

6 日前

新パッケージで苦戦のアントネッリ、今週末は我慢するしかない? 旧仕様に戻すには時間が足りず

More from

メルセデス



元レッドブル代表のホーナー、メルセデス代表とのライバル関係は「芝居がかったように描かれた」

F1

F1 10 時間前

元レッドブル代表のホーナー、メルセデス代表とのライバル関係は「芝居がかったように描かれた」



アントネッリの”悪癖”にウルフ代表もハラハラ「白線が見えていないみたいだから、お尻の下に枕でも挟もうか」

F1

F1

シンガポールGP

3 日前

アントネッリの”悪癖”にウルフ代表もハラハラ「白線が見えていないみたいだから、お尻の下に枕でも挟もうか」



メルセデスのウルフ代表、連勝レッドブル&フェルスタッペン賞賛「脱帽するしかない」自チームはアップデートで悩みも

F1

F1

シンガポールGP

4 日前

メルセデスのウルフ代表、連勝レッドブル&フェルスタッペン賞賛「脱帽するしかない」自チームはアップデートで悩みも

最新ニュース



F2行きの噂が加速する坪井翔、所属先はハイテックではない? トヨタと欧州チームの提携はどうなる

FIA F2

F2 FIA F2 6 時間前

F2行きの噂が加速する坪井翔、所属先はハイテックではない? トヨタと欧州チームの提携はどうなる



山本左近議員、F1日本GPを国として支える必要性を主張「我が国の貴重な国際的資産……開催権料への公的支援も選択肢のひとつ」

F1

F1 F1

シンガポールGP

7 時間前

山本左近議員、F1日本GPを国として支える必要性を主張「我が国の貴重な国際的資産……開催権料への公的支援も選択肢のひとつ」



2026年マカオGP、日本勢は5人参戦! 山越陽悠は昨年優勝チームから……トムスも自前マシン投入で気合い十分

Other open wheel

Misc Other open wheel 7 時間前

2026年マカオGP、日本勢は5人参戦! 山越陽悠は昨年優勝チームから……トムスも自前マシン投入で気合い十分



FIA F2のミシェルCEO、カタールとアブダビの2戦は”予定通り開催”と断言「我々はその2戦でシーズンを終えたい」

FIA F2

F2 FIA F2 8 時間前

FIA F2のミシェルCEO、カタールとアブダビの2戦は”予定通り開催”と断言「我々はその2戦でシーズンを終えたい」

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録