9位は確実だったのに……ラッセル赤旗に泣き初ポイントを逃す「胸が張り裂けそうだ……」
ウイリアムズのジョージ・ラッセルは、赤旗後のリスタートでポジションを落とさなければ、F1第9戦トスカーナGPでポイントを獲得できていたはずだと語った。
写真:: Steven Tee / Motorsport Images
ウイリアムズのジョージ・ラッセルは、F1第9戦トスカーナGPを11位で終えた。しかし、レース中は9番手を走行する場面も有り、ラッセルは赤旗中断とその後のリスタートがなければポイントを獲得できていただろうと話した。
トスカーナGPは2度多重クラッシュが発生し、レース序盤に7台がリタイアする波乱の展開。しかしラッセルはクラッシュをかいくぐり、順調にポジションを上げていった。
59周のレースが終盤に差し掛かった段階で、ラッセルはフェラーリのセバスチャン・ベッテルやシャルル・ルクレールより前の9番手を走行。ベッテルとは4秒近くの差があり、ポイント獲得はほぼ間違いないかと思われた。
しかし、43周目にレーシングポイントのランス・ストロールが高速でクラッシュ。これにより、このレース2度目の赤旗が出された。これによりラッセルが築いていた”リード”は消えてしまい、リスタートで12番手まで後退してしまったのだ。
ラッセルはロマン・グロージャン(ハース)を交わしたものの、それ以上のポジションアップはできずにレースを終えた。
「胸が張り裂けそうだよ」
そうラッセルはレース後に語った。
「チーム全体が一生懸命働き、9番手という素晴らしいポジションまで上がることができた。そしてレースを上手くコントロールし、それを確実なものにしていたんだ」
「クルマの感触は素晴らしかった。同じライフのタイヤで、セバスチャンやシャルルとペースが互角だったんだ。だけど、その赤旗が全てを台無しにした」
「スタートの蹴り出しは本当に悪かった。手順という意味では全てが問題なかったので、まだその理由は分からない」
「周回遅れだったキミ(ライコネン)やグロージャンは(同一周回に戻るために)1周余分にタイヤを暖めることができたから、すごいスタートをした。それも僕たちに不利に働いた」
「僕たちはそれ(ポイント獲得)に値するはずだったので、すごくがっかりした。ポイントは僕たちのモノだったはずなんだ。ひとつのレースで赤旗が2回出るなんて馬鹿げているよ」
ラッセルは、レースを通してスタートに苦しんだ理由が分からず、困惑していると話した。
「僕たちは手順を再確認したんだ」と、彼は説明した。
「特定の数値に合わせる必要があったんだけど、僕はそれを正確にこなしていた。だから、クルマが軽かったせいなのか、タイヤが暖まっていなかったのか、それとも他の理由があったのか分析する必要がある」
「僕はガレージで10分間、スタートを練習したんだ。レース前を含めてこの2時間で合計100回はクラッチを合わせただろう。そして毎回、目標数値の2~3%の範囲内だった。通常、これなら全く問題はない」
「だから僕たちはそれを調べて、何が問題だったのかを確認する必要がある。正直に言って、3回のスタート全てが悪かったんだ」
レース後、同世代のライバルであるアレクサンダー・アルボン(レッドブル)の表彰台獲得を称え、『アルボンが表彰台にいるのを見るのは素晴らしかった。時間の問題だったけどね』とツイートをしていたラッセル。同世代のライバルたちが結果を残していく中、彼はまだポイントを獲得できていないが、今回の走りを見る限り、それほど遠くないうちに待望の瞬間が訪れるかもしれない。
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