表彰台獲得のラッセル、ペレスとはあえて戦わず「ペースを上げたら、”崖から落ちて”いたはず」
ジョージ・ラッセルは、F1オーストラリアGPでメルセデスでの初表彰台を獲得したが、ペースの維持を考え、セルジオ・ペレスと競わずにクルージングしたと語った。
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
ジョージ・ラッセルは、F1第3戦オーストラリアGPで3位となり、メルセデス加入後初の表彰台を獲得した。
ラッセルはレース序盤、5番手を走行していたが、ミディアムタイヤで引っ張りライバルたちよりもピットインを遅らせた。すると、23周目にセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)がクラッシュしたことでセーフティカー出動。このタイミングでピットに入ったラッセルは、ロスタイムが少なく済んだため、レッドブルのセルジオ・ペレスやチームメイトのルイス・ハミルトンの前、3番手まで浮上した。
しかしペレスの方がペースが良く、ラッセルは背後からプレッシャーを受けることに。するとチームからは、『ポジションよりもマネジメントの方が重要だ。ペレスを抑えることでタイヤを痛めているなら、彼を抜かせて良い』と指示が飛んだ。
これに『そんなこと聞きたくなかった』と返したラッセルだったが、36周目のターン11でペレスに抜かれ、4番手に後退した。
だがマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が終盤にマシントラブルでリタイアしたことで、ラッセルはメルセデスでの初表彰台を手にした。
Sergio Perez, Red Bull Racing, 2nd position, Charles Leclerc, Ferrari, 1st position, George Russell, Mercedes-AMG, 3rd position
Photo by: Zak Mauger / Motorsport Images
「このレースで勝つためには、他人の不運を利用しなければならない」
そうラッセルは振り返った。
「もちろん、今日は2回ほどちょっとラッキーなことがあった。僕たちはそれを享受するよ」
「ブラックリーやブリックスワースの拠点では、上位に返り咲くために多くのハードワークが行なわれている。表彰台に立てたのは特別なことだ」
ラッセルはペレスにポジションを譲ったことで「表彰台を失うのはつらいこと」だったと認めたが、長期的な利益を考えれば、戦いを挑む価値はないだろうという考えたという。
「速いマシンを抑えるために全力を尽くしたかったが、最終的にはタイヤを管理する必要があった」
「左フロントタイヤは最終コーナーで悪化していった。あそこではマネジメントできなかったんだ」
「本当はもっとプッシュしたかったけど、あれ以上スピードを上げたら”崖から落ちる”ところだった」
「僕にとって、ルイスは簡単な相手ではないと分かっていた。彼は決してあきらめないし、最後まで全力でプッシュしてきた。でもうまくコントロールできていたと思うし、彼を常にDRSゾーンの外に置くことができた」
「チェコ(ペレス)に抜かれた後は、かなりクルージングしていたよ」
今季、ポーパシングに苦しみ、フェラーリやメルセデスから離されているメルセデス。ラッセルも「ライバルたちからかなり遅れている」としながらも、「決してあきらめるつもりはない」と強調した。
「赤と青の服に身を包んだ彼らと戦えるようになるには、まだ時間がかかると思う」
「他の誰かにできて、メルセデスにできないことはない。だから頑張ろう」
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