ポーポイズ現象は、安全上の懸念にも繋がる? メルセデスのラッセル「何らかの形で修正する必要がある」

メルセデスのジョージ・ラッセルは、各チームを悩ませているポーポイズ現象について、一部のチームにとっては安全上の懸念をもたらす可能性があると語った。

George Russell, Mercedes W13

 スペインのカタルニア・サーキットで行なわれているF1のプレシーズンテスト。テクニカルレギュレーションの大変更により、グラウンド・エフェクトカーとなった2022年のF1マシンを、ある問題が苦しめている。ポーポイズ現象である。

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 このポーポイズ現象は、ストレートを走っている際に空気圧が変化したり、マシンの底が路面に接触してしまうことで、ヴェンチュリ・トンネルで発生しているダウンフォースが突如失われてしまいマシンが浮き上がり、浮き上がった瞬間にダウンフォースを取り戻すということを繰り返すことで、マシンが激しく上下動してしまうモノだ。

 メルセデスは、このポーポイズ現象の影響を最も色濃く受けていると考えられている。同チームのドライバーであるジョージ・ラッセルは、この問題が安全面の懸念を生む可能性があると指摘する。

「ボトミング(マシンの底が路面を打つこと)してしまうストレートでは、マシンに大きな問題があると思う」

 ラッセルはそう語った。

「つまりこれは、1周を最も速く走るために、見つける必要がある妥協点だ。これは、これまでにどのチームも経験したことのないことだと思う。興味深いことがいくつか見られた」

 ラッセルはドライブ中に「これまで経験したことのない」フィーリングを感じ、「まったく快適ではなかった」と明かし、次のように続けた。

「他のチームについて見たことからすれば、それは安全上の懸念になると思う。だから、何らかの形で修正する必要がある」

「しかしこのグリッドには、多くの優れた人たちがいる。だから誰もが、遅かれ早かれ、この問題を乗り越えるだろうと確信している」

 この問題に対処するために一部のチームが行なっている解決策のひとつは、1周走る間に多くの区間でDRSを作動させ、空力的な負荷を軽減させることだった。

 フェラーリのカルロス・サインツJr.は、この問題は「セットアップに依存する」と語った。

「それは全く新しい世界だ。そして我々は、それを乗り越える必要があることを理解している。これは今年最大のトピックになる可能性があるからね」

 
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