スタートで頑張り過ぎたのが仇に……「もう少し“チンタラ”走れば良かった」とラッセル
ウイリアムズのジョージ・ラッセルは、ロシアGPの1周目がアグレッシブすぎたといい、いつものように後方で“チンタラ”走らなかったことを後悔していると語った。
写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images
F1ロシアGPで18位に終わったジョージ・ラッセル。彼はスタートでのアプローチをいつもと変えたことが逆効果になったと語った。
13番グリッドからレースをスタートしたラッセルは、スタート直後のターン2で接触を避けるため、カルロス・サインツJr.(マクラーレン)を追いかけるような形でエスケープゾーンを通過。そのサインツJr.はイン側のウォールにクラッシュしたが、ラッセルはそれを間一髪で交わすことができた。
サインツJr.の事故によりセーフティカーが出動したため、チームはラッセルをピットに呼び戻しハードタイヤに交換した。その後ラッセルは同じく序盤にタイヤを換えたアレクサンダー・アルボン(レッドブル)やランド・ノリス(マクラーレン)とバトルを繰り広げたが、その最中にタイヤをロックアップさせてしまい、14周で再度タイヤを換える羽目となった。そして終盤にもタイヤを交換したラッセルは18位に終わった。
ラッセルはスタートを振り返って次のように語った。
「今年も去年も、1周目で自信を持てずに苦しんでいるのは明らかだった」
「だから今日は『もっとアグレッシブにいこう』と思っていた。でも皮肉なことに、それが逆効果になってしまったんだ」
「スタート自体は良かったけど、僕はマクラーレンと並んでいて、身動きが取れなかった。そして(ターン2に向けて)ブレーキを遅らせたんだけど、僕のイン側には3台くらいマシンがいた。(自分のイン側にいる)ノリスが誰かに押し出されたので、僕も押し出される形になった」
「皮肉なことだけど、僕が他のレースと同じようにもう少しチンタラと走っていれば、もっと良いポジションにいれただろうね」
また、セーフティカー出動を見て早めにピットストップをしたことに関しては、こう語った。
「リスキーな動きだった。ただ、当時の状況を総合すれば、あのタイミングで入ったことは正しい判断だったと思う。今考えてみるとそうではないかもしれないけどね」
「その時その時で情報を見ながら判断をしないといけないわけだから、あれは正しい決断だったと思うよ」
満足とは言えないレースに終わったラッセルだが、かつてF2で競い合ったノリスやアルボンとバトルできたことは良かったと話した。
「彼らとバトルできたのは良かったね。もちろん、今の僕がレッドブルやマクラーレンを抑えるのはかなり厳しい」
「でも今週末の僕たちは直線スピードが良かったので、彼らをストレートで引き離すことができた。そして僕たち3人の間にはリスペクトがあったから、それも素晴らしかった」
「あの時のロックアップは確かにレースに影響を与えた。ただどのみちハードで最後まで走るのは無理だったと思う」
「速く走ろうとすると、マシンの力量を超えたことをしてしまう。それをすると妥協を強いられるのは確かだけど、さっきも言ったようにいずれピットには入らないといけなかっただろう」
「残念ながら、今日のレースではペースが上がらなかった。今はその理由が分かっているけど、レースが終わった時は困惑していた。今は何故か分かっているわけだから、それはポジティブなことだし、ホッとしている」
そう語ったラッセル。ペースが上がらなかった原因について問われると、ステアリングホイールに表示されていたタイヤ温度に関する情報が間違っていたことが原因だったと語った。
「タイヤが予想よりもかなり熱くなっていたんだ」
「(タイヤ温度を)ステアリングホイールで見ていたんだけど、それが誤解を生むことになった。簡単に言うと、タイヤは作動領域を超えていたんだ。タイヤの温度が高すぎるままで走ると、性能が早く劣化してしまうんだ」
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