ラッセル、代役出場で“適応力”の大切さ学ぶ。2022年のメルセデス昇格目指し腐らず前進

ジョージ・ラッセルは、ドライバーとしてより適応力を身につけるべきだということが、メルセデスF1での1戦限りの経験から得た教訓だと語った。

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 ジョージ・ラッセルは2020年のF1サクヒールGPで、新型コロナウイルス感染により欠場したルイス・ハミルトンの代役としてメルセデスのドライバーに抜擢され、印象的なパフォーマンスを見せた。

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 ラッセルは予選で2番グリッドを獲得すると、決勝レースでは終盤まで首位を走行していたが、チームのタイヤ交換ミスとパンクに足を引っ張られる形となってしまい優勝のチャンスを失った。結局ラッセルのメルセデスからの出走はこの1戦限りとなり、最終戦アブダビGPからはウイリアムズに戻ったが、彼は将来に繋がるいくつかの教訓を得たようだ。

「僕が一番勉強になったのは、適応力が必要だということだ」

 そうラッセルは説明する。

「僕がウイリアムズでやっていたドライビングスタイルは、メルセデスだと少しうまくいかなかった」

「逆に言うと、ウイリアムズに戻った時にバーレーンのレースでやったことを実践したようとしたけど、できなかったんだ。先入観を持たずに与えられたマシンは何でも乗りこなさないといけない、それを改めて実感させてくれたんだ」

「つまりメルセデスでああいう走りをしたとしても、ウイリアムズで同じ風に走れるとは限らないし、その逆もまた然りだ」

 ラッセルはメルセデスでいきなり速さを見せたことから、彼の2022年メルセデス昇格を期待する声も高まっている。絶対王者ハミルトンのチームメイトとして2017年からメルセデスで戦っているバルテリ・ボッタスの契約は2021年末まで。そのタイミングでラッセルもウイリアムズとの契約が満了となる。

 2022年にメルセデスのシートを獲得するために、2021年は何をする必要があると感じているのか? そう尋ねられたラッセルは次のように答えた。

「今の調子を維持すること、チーム内外でポジティブな姿勢を継続していくことだと思う」

「ここでのパフォーマンスの悪さにイライラすることなく、ウイリアムズを前進させるために努力し続けないといけない。メルセデスは僕のことを信用してくれていると思うし、彼らはいつも僕の背中を押し、チャンスを与えてくれる」

「今の僕の責務は、忠実であり続けること、そして何らかの影響を受けて突然別人のようになってしまわないようにすることだ」

 

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