ラッセル、タイトル争い劇的決着もたらした判断に「受け入れがたいモノ」と怒気。来季は惜敗ハミルトンの僚友に
2022年シーズンにメルセデスへ加入するジョージ・ラッセルは、F1アブダビGPでマックス・フェルスタッペンが大逆転勝利を収めたことについて、納得がいっていない様子だ。
写真:: Simon Galloway / Motorsport Images
ヤス・マリーナ・サーキットで開催された、2021年のF1最終戦アブダビGP。チャンピオンを決める重要なレースは、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がスタートで前に出ると、終始マックス・フェルスタッペン(レッドブル)に対して優位を築き、8度目のタイトルは確実かと思われた。
しかし、終盤にニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)がクラッシュし、セーフティカーが出動したことで、レースの流れは大きく変わることとなった。
SCが出動した際、フェルスタッペンはピットインし、ソフトタイヤへと交換することを選んだ。一方、ハミルトンとメルセデスはステイアウト。レースが再開された場合には、使い込んだハードタイヤでフェルスタッペンを向かえ打たなければならない状況となった。
SCランでラップが消化される中、コース上では首位のハミルトンと、2番手フェルスタッペンの間に周回遅れのマシン5台が挟まれていた。レースコントロールは当初、これらのマシンにSCを追い抜いてはならないと通達。フェルスタッペンの戴冠に向けた挑戦は非常に厳しいものとなった。
しかしSC解除前、最後の最後でレースコントロールは判断を変更。周回遅れのマシンの追い抜きが許可されたため、フェルスタッペンはハミルトンの真後ろについてリスタートを迎えることができ、ラスト1周での大逆転劇へと繋がった。
この周回遅れのマシンを追い抜かせるという決定的な判断に、メルセデス代表のトト・ウルフは激怒。レースディレクターのマイケル・マシに対して「これは正しくない」と声高に無線で叫んだ。しかしマシには「トト、これはモータースポーツなんだ」となだめ返されてしまった。
こうしたレースコントロールの判断について、今回惜しくも敗れたハミルトンの、来シーズンのチームメイトであるジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)は受け入れられないモノと批判している。
「これは受け入れがたいモノだ」
ラッセルは自身のTwitterに、強調してそうつぶやいている。
「マックスは間違いなく素晴らしいドライバーで、信じられないようなシーズンを送ってきた。僕も心から彼をリスペクトしている。でも、今回起こったことは絶対に受け入れがたいモノだ。今目の当たりにしたものが信じられない」
なおラッセルは、2021年シーズンをもってウイリアムズを離脱。最終戦はレース中盤にマシントラブルが発生し、リタイアで終えることとなってしまった。
またメルセデスはレース後に改めて、レースディレクターの判断の正当性について、そしてSC中にフェルスタッペンがハミルトンを追い抜いた疑いについて提訴。しかしどちらの訴えも却下されており、現在メルセデスはさらなる上訴の意思を示している。
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