キレてないですよ……ラッセル、ポイント獲得のチャンス逃すもライコネン恨まず
ウイリアムズのジョージ・ラッセルはF1アイフェルGPでキミ・ライコネンとの接触に依ってリタイアを強いられた。ラッセルはレースについて悔しいと認めたうえで、ライコネンを責めるつもりはないと語った。
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
ニュルブルクリンクで行なわれたF1第11戦アイフェルGP。その決勝レースでウイリアムズのジョージ・ラッセルはキミ・ライコネン(アルファロメオ)、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)と争っていた。
しかしレース13周目、ライコネンはターン1で止まりきれずタイヤをロックさせると、アウト側にいたラッセルに接触。ラッセルは大きく弾き出される形となってしまい、結局ここでサスペンションに負ったダメージが原因でリタイアを強いられた。
この日のレースは上位〜中団チームのドライバーが多くリタイアしたこともあり、ラッセルは高い確率でポイントを獲得することができたはずだと考えていたため、フラストレーションの溜まる結果だと語った。
「これは明らかにフラストレーションの溜まるものだ」と、ラッセルは言う。
「TVでは映っていなかったと思うけど……僕はセバスチャンを(前周の)シケインでオーバーテイクしていたんだ。でも彼はコーナーをうまく脱出したから(ホームストレートで)DRSが使えたんだ」
「(ベッテルがホームストレートで自分の前に出た後)キミが僕の後ろにいて、僕はアウトサイドにいた。僕は十分なスペースを残していたんだ。でもキミがセバスチャンの後ろでタイヤをロックさせてしまって、僕のリヤに当たってしまった」
「レースには時々そういったこともある。僕らは皆ハードにプッシュしていて簡単に行かない時もある。だけど悔しいよ。マシンのフィーリングは良かったし、レースの進み方も良かったから、ポイントを獲得できたと思うんだ。だから今は残念だけど全部が上手くいっているわけじゃない」
ただラッセルはリタイアの原因となったライコネンを責めるつもりはないようだ。
「F1マシンでは、特に誰かの後ろにつけていると小さなロックは簡単に起こってしまう。それで彼はロックさせてしまってワイドになり、僕に向かってきてしまったんだ」
「だから、何も恨んではない。これもレースだ。ただ言うまでもなく僕の方としてはフラストレーションはあるけどね」
ウイリアムズは今季、11戦を終えてポイント未獲得の状態が唯一続いている。レースでアルファロメオやハースと多々競ってきたが、彼らは既に少ないながらポイントを獲得しており、アイフェルGPでも入賞を果たしている。
今回、ポイント獲得のチャンスを逃したことについてラッセルに尋ねると、彼は他チームは自分たちよりも「運が良かった」と語った。
「正直なところ僕は現実的だし、1ポイントだろうが2ポイントだろうが、3ポイントだろうがポイントを稼ぎたいと思っている。でも結局のところクルマは十分に速いわけじゃないから、もっとパフォーマンスを上向かせるためにハードに作業を続けていく必要がある。幸運でその結果を手にするのではなく、実力でそこにいたいんだ」
「そして僕らがこうしているうちに、ハースやアルファロメオは上手くいっているみたいだ。でも僕らよりも彼らが速いわけじゃないし、個人的には僕らよりも優れているとは思っていない」
「今回のようなチャンスのあるとき、彼らは上手く進んでいた。そして僕らはそうじゃなかった。僕らは何度もいいレースをして、比較的上位でフィニッシュしたこともあるけど、ポイントを獲得できるかどうかに関係のある中団争いで、5台がリタイアするようなことはなかった」
「だから残念だ。レースチームとして僕らは本当によくやっていると思う。パッケージを最大限に活用しているんだ。あと必要なのはマシンのダウンフォースを改善して、もっと頻繁にポジション上げていくことだけだ」
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