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悔しい思いを抱えたままウイリアムズに。「戻ると聞かされた時は変な感覚だった」とラッセル

ジョージ・ラッセルは、アブダビGPをメルセデスで走らないことが決まった時は奇妙な気分だったと語った。

George Russell, Williams FW43

George Russell, Williams FW43

Glenn Dunbar / Motorsport Images

 ルイス・ハミルトンの新型コロナウイルス感染を受けて、サクヒールGPではメルセデスW11のステアリングを握ったジョージ・ラッセル。決勝ではタイヤ交換のゴタゴタに巻き込まれるまでは首位を走るなど、F1初優勝の可能性もあった。

 その1週間後に開催されるアブダビGPに向けてはハミルトンの検査待ちという状況になり、ラッセルは木曜の記者会見にメルセデスのドライバーとして出席した。しかしながら、ハミルトンは新型コロナウイルス陰性となったことでメルセデスに復帰。ラッセルは通常通りウイリアムズに戻って最終戦に臨む形となった。

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 ラッセルは前戦サクヒールGPが不運により悔しい結果に終わっていただけに、ウイリアムズに戻ると聞かされた時は複雑な感情を抱いていたことを認めた。

「正直、変な感覚だった」とラッセルは語った。

「バーレーン(サクヒールGP)の前は、あのマシン(メルセデス)で2週間を過ごしたいと思っていた。必要なあらゆることを学べると思っていたし、思い残すことを抱えたままここに来ることもなかっただろうしね」

「バーレーンではパフォーマンスの観点からも非常にうまくいった。とてもいい週末だった。もちろん勝ちたかったし、あの時は大きなチャンスが転がっていたと思うけどね」

「ただそうは言っても、ウイリアムズのみんなは僕にチャンスを与えてくれたし、ここ2年間僕のために一生懸命働いてくれた」

「このシーズンを最高の形で終わらせるのが僕の役目だ。そのためにここに来ている」

 メルセデスW11からウイリアムズFW43へと乗り換えたラッセルは、アブダビGP初日フリー走行を1分38秒817というタイムで終えた。これは前戦で優勝を争ったメルセデスのバルテリ・ボッタスから2.5秒遅いタイムだった。

「ラップタイムは隠しようがない。これは明らかなことだ」

 そうラッセルは語った。

「メルセデスがターゲットとなるタイムを出している。僕は先週、幸運にも彼らとレースをすることができたし、僕たちがどこをプッシュすればいいかも分かっている」

「良い勉強になったよ。5日間の間で立て続けに(異なるマシンに)乗れたことは素晴らしい経験だった」

 サクヒールGPでは不運に見舞われ優勝争いからは脱落したものの、9位に入って自身初入賞を達成したラッセル。彼はウイリアムズに戻ったアブダビGPで2戦連続の入賞を記録できるかどうかについては自信がないと述べた。

「できる限りのことはやってみるよ」

「シーズン最終戦ともなると、上位チームも下位チームもみんな必死だと思う」

「特にいくつかのチームは(コンストラクターズランキング)3位を争っているし、攻めた走りが見られると思う。カルロス(サインツJr./マクラーレン)はフェラーリに行く訳だからマシンを壊しても気にしないだろうし、ダニー(ダニエル・リカルド/ルノー)だってチームを離れる。だから彼もマシンをぶつけても気にならないだろうね」

「他はどうだっけ? セルジオ(ペレス/レーシングポイント)もそうだよね。彼もマシンを壊しても気にしないだろう。面白いレースになるかもしれない」

「でも純粋なペースという面では、僕たちは正直トップ10を争うことができない。キミ(ライコネン/アルファロメオ)は速そうだし、ケビン(マグヌッセン/ハース)もそうだ。でもそれはよくあることだ」

「金曜日は少し序列にズレが生じたりするけど、土曜にはそれが解決されるんだ」

 

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