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ラッセルのメルセデスの”1戦限り”の経験が、ウイリアムズを強くする?

ウイリアムズのジョージ・ラッセルは、サクヒールGPでメルセデスのマシンを走らせたことで、クラッチパドルなどマシンの改良に役立ついくつかのアイデアを手にすることになったという。

George Russell, Williams FW43

写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images

 ウイリアムズのジョージ・ラッセルは、新型コロナウイルスに感染したことで欠場を余儀なくされたルイス・ハミルトンの代役として、サクヒールGPでメルセデスのマシンを走らせることになった。

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 メルセデスでの初戦にもかかわらず、ラッセルはこのレースで序盤から首位を快走。初優勝も目前のところまで迫っていた。しかしピットストップを行なった際にチームが間違ったタイヤを取り付けるミスを犯し、さらにその後パンクにも見舞われたことで、優勝はおろか表彰台も逃してしまうことになった。

 ラッセルには、メルセデスの直接的な秘密を明かすことは許されていないものの、チャンピオンチームが色々なことにどう対処するかということに関して得た知識は、ウイリアムズの来季に活かすことができるはずだ。

 そのうちのひとつは、スタートのシステムだろう。ラッセルは最終戦バーレーンで素晴らしいスタートを披露。これは、メルセデスでの1戦で学んだことが生きているはずだ。

 ウイリアムズのビークルパフォーマンス責任者であるデイブ・ロブソンは、ラッセルはメルセデスでの任務を担当した後、さまざまなことを改善する方法について、早くも複数の提案をしていると語った。

「それは彼が言い出したことだ」

 ロブソンはそう語った。

「彼はメルセデスで走ったレースで、特に良いスタートを切った。我々のマシンでも何度か良いスタートをしているが、一貫性は欠けていたと思う」

「それはおそらく、ドライバーの問題というよりも、マシンの中で何をしなければいけないかということにかかっている。彼はそれについて、いくつかのアイデアを持っている。特にクラッチパドルをどう変更するかということについてだね。それは人間工学に関するものだ。それは、冬に間に見極めることができると思う」

「ドライブトレインのシステム全体が少し違うと思う。だが最も興味深いのは、タイヤの準備と、グリップをどう理解するかということだ。そしてそれに応じて、クラッチのターゲットをどうするかということにも繋がる」

「そこで学ぶべきことがおそらくあると思う」

 メルセデスとウイリアムズのマシンのコンセプトは異なっているため、デザインの面で模倣することはできない。しかし一般的なコンセプトの面では、パフォーマンス向上を手助けできることがあるかもしれないとロブソンは考えている。

「基本的なマシンのペースはおそらくとても差があるので、ラッセルが望むようなモノ、そしてそこ(メルセデス)にあるのと同じように、我々のマシンを作り変えることはできない」

「しかし、優先順位を変えることにはなるかもしれない」

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