ラッセル、思い切ったドライタイヤ交換で3番手獲得「ピットレーンでクラッシュ寸前だった」
ウイリアムズのジョージ・ラッセルはF1ロシアGP予選で3番手を獲得。彼はドライタイヤに履き替えた際、ピットレーンでクラッシュしてしまいそうだったと、当時の状況を振り返った。
写真:: FIA Pool
F1第15戦ロシアGPの予選で、ウイリアムズのジョージ・ラッセルは3番手を獲得。ウエットコンディションから路面が乾いていく難しい予選で、彼はいち早くドライタイヤへの履き替えを決断したが、状況は難しいものだったと振り返っている。
グランプリ2日目はFP3が大雨の影響で中止され、予選時には雨こそ止んでいたものの、路面はウエットコンディションでのスタートとなった。ただセッションが進行するにつれ、走行ラインが乾いていった。
そして予選Q3で、ラッセルは一旦インターミディエイトタイヤでコースに入ったものの、タイムも記録せずにピットに帰還。いち早く、ドライのソフトタイヤへと交換することを選んだ。
ラッセルのこの選択は功を奏し、最終的に3番手タイムをマーク。ベルギーGPで獲得した2番手に次ぐ好位置を獲得した。
予選後、ラッセルは思い切ったドライタイヤへの交換が、どのように決定されたか、その舞台裏を語った。
「無線でチームのみんなに『間違いなくスリックタイヤで行くことになるから、用意しておいてくれ』と伝えたんだ」
「するとチームは『このラップでピットに入ろう』と返してきた。彼らが僕の無線での発言を誤解したのかもしれないと思ったよ。でも僕は“ハイリスク・ハイリターン”なセッションでは、やらなくちゃと話していた。特にこうしたコンディションではね」
「それでスリックタイヤでピットレーンから出るときなんだけど、もうボックスを出てすぐにクラッシュ寸前になっていた」
「アタックできたのは最後のラップだけだった。それまではそこかしこでトラフィックに引っかかり続けていて、アタックをやりきることはできなかった。少しフラストレーションは溜まっていたね」
「でもみんなもそうであったように、最後のアタックラップが鍵になることは分かっていた。だからそこに向けてセーブしてて、その報酬がこうなった。ここ4レースで2回も(予選で)トップ3に入っているなんて、ちょっと夢みたいだ」
彼が予選2番手を獲得したベルギーGPは、大雨によるレースディレイの末、レースはハーフポイントで成立。ラッセルはこれでキャリア初となる表彰台を獲得している。
ベルギーGPとロシアGP、予選で好結果を収めた2レースでの感情面での比較について訊かれたラッセルは、こう答えている。
「確かに(感情的には)また違ったものだけど、同じように嬉しいものだ。3番手はレースをスタートするにあたって素晴らしいポジションだ。ここはターン2に向けてとても長いしね」
「僕らはストレートでかなり捕まえにくいと思うし、ポールポジションのランド・ノリス(マクラーレン)がターン2に向けてスリップストリームを使わせてくれることを期待している」
「当然だけど、本当に嬉しい結果だ」
「直近4レースで3回ポイントを獲得しているし、それを続けられない理由はない。僕らは表彰台を狙う必要がある。失うものはなにもないし、それを目指して頑張るだけだ」
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