ラッセル、ウイリアムズ“復帰”の方が難題だった?「メルセデスはよくできたクルマだった」
ジョージ・ラッセルはF1サクヒールGPで代役出場したメルセデスへの“ステップアップ”よりも、ウイリアムズに戻ったときのほうが難しかったという。
George Russell, Williams FW43
Zak Mauger / Motorsport Images
ウイリアムズのジョージ・ラッセルは、F1第16戦サクヒールGPで新型コロナウイルスに感染したルイス・ハミルトンの代役としてメルセデスから参戦。トラブルによって逃しはしたが、優勝目前まで迫るなど、高い資質を示した。
最終戦アブダビGPでもメルセデスから出場する可能性があったラッセルだが、直前になってハミルトンが新型コロナ陰性の判定を受けグランプリに復帰。ラッセルはウイリアムズへ戻ることになった。
3週間で2度マシンを乗り換えることになったラッセル。彼はこのときのことを振り返ると、メルセデスW11への適応よりも、ウイリアムズFW43に戻って再適応するほうが、とても難しいことだったと語った。
「メルセデスのクルマはとても良くできているから、おそらくウイリアムズに戻る方が難しかった」
ラッセルはそう語る。
「メルセデスが出してくるものは、どのドライバーもレースマシンに求めている物だ。そう感じられる。ドライバーはメルセデスのクルマをコントロールしているのに対して、僕らのクルマは時々、ドライバーをコントロールしようとしているように感じるんだ」
「僕らはそれに対応しなくちゃいけないけど、メルセデスでは自分がコントロールしている。素晴らしいクルマを乗りこなしている時はすごく自然に感じられるし、運転するのが純粋に楽しいんだ。おそらく、そういったわけで僕は比較的すぐに(メルセデスで)速さを得られたんだと思う」
ラッセルはアブダビGPを15位で終えたが、レースではブレーキとタイヤが温度管理の面で厳しい状態にあり、苦戦してしまったと語った。
「ブレーキ温度の面で、本当に限界だったんだ」と、ラッセルは言う。
「だからブレーキはかなりマネジメント……ブレーキの攻め方とマネジメントのバランスに気を使わなくちゃいけなかった。そして結果的にタイヤを痛めてしまった」
「ブレーキで攻めることができないと、タイヤ温度は下がってしまう。でも路面温度は下がっていっていて、タイヤの温度を保つためにコーナーで攻める必要があった。レース全体を通じて、そういった予断を許さない状況だったんだ」
「実際、そうした背景の中、レースはかなり上手く進められていた。でも路面温度が下がっていって、極限までプッシュしなければならなかった。そしてそれがうまくできなかったんだ」
「こうした終わり方にも満足している。アルファロメオは今週末僕らよりも速かった。でもハースと(アントニオ)ジョビナッツィを上回った。だからうまくいったよ」
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