レッドブルRB16Bのフロントドラムのクローズアップ写真である。その内側につけられた四角いダクトは、内部が細かく区切られており、取り込んだ空気を様々な方向に振り分けているのがよく分かる。本来ならば、ドラムの下部やや後方に取り付けられているブレーキキャリバー(銀色のパーツ/bremboのロゴあり)やブレーキディスクを冷やすための空気をこのブレーキダクトから取り入れるわけだが、ドラムの前方部分のグレーに塗られた箇所、そしてその内側、さらにはドラムの外側上部などに複数の開口部が存在している。これらの箇所からも、ダクトから取り入れた空気を吹き出し、空力性能の向上が狙われている。なおこの写真ではもうひとつ注目していただきたい部分がある。それは、モノコック下に吊り下げられているような格好で収められている”容器”だ。これはオイルの補助タンクであると見られる。本来ならばオイルタンクはモノコック後方に置かれるが、この位置に置くことで、重量配分の最適化に貢献している可能性がある。
今回のグランプリから、ルクレールのマシンに新仕様のパワーユニットを搭載しているフェラーリ。そのフェラーリのパワーユニットの写真を撮影することができた。エンジンやその周辺の電装パーツがどのように収められているのか、それを確認することができる。
フェラーリとの比較として、レッドブルRB16Bのエンジンルームの写真を掲載。ホンダのパワーユニットの、エンジンのパッケージングや、その上に冷却装置を置いている点など、フェラーリと大きく違うところだろう。
マクラーレンはロシアGPの初日、左のサスペンションおよびブレーキダクトの周辺に空力を可視化する塗料(フロービス)を塗り、周辺の空気の流れをチェックしていた。
アストンマーチンAMR21を真横から撮影。この角度からは、コクピット横に取り付けられたブラインドカーテンのようなディフレクターやバージボード、サイドポッドウイングとそれに取り付けられたボーテックス・ジェネレーターが見て取れる。
メルセデスが選択した、2本のステーが存在する、ハイダウンフォース仕様のリヤウイング。その前方には、大きめのTウイングも装着されている。
レッドブルは、メインプレーンの中央部が厚くなり、両端が薄いリヤウイングを採用。これにより、リヤウイングが生み出す空気抵抗を削減する効果があると思われる。
フェラーリもハイダウンフォースのリヤウイングを持ち込んでいる。その前方には二重になった”ハンガー”スタイルのTウイングも存在している。さらにフラップの後端には、深いガーニーフラップも取り付けられている。
アストンマーチンのリヤウイングもハイダウンフォース仕様。フェラーリと同じような形状のTウイングが存在するが、フラップの角度はより浅くなっているようだ。翼端板の前方には小さな段差がつけられており、これにより後方に生み出される空気の渦の位置を調整しているモノと思われる。
レッドブルのスプーン型と言われるリヤウイングを別角度から。この仕様により、空気抵抗を生み出しすぎず、適切なダウンフォースを発生させている。
アルピーヌA521のフロントウイングを上から観察。ノーズ下につけられているケープもよく見える。
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