ルワンダでのF1開催計画が浮上。ドメニカリCEO「彼らは真剣だ」 9月末にもF1首脳陣と協議へ

アフリカのルワンダ共和国でのF1開催が、実現に向けて進んでいるようだ。F1の首脳陣は、今年の9月にも主催者との協議を行なう予定であるという。

George Russell, Mercedes F1 W15, Lewis Hamilton, Mercedes F1 W15, Lando Norris, McLaren MCL38, Max Verstappen, Red Bull Racing RB20, at the start

George Russell, Mercedes F1 W15, Lewis Hamilton, Mercedes F1 W15, Lando Norris, McLaren MCL38, Max Verstappen, Red Bull Racing RB20, at the start

写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images

 アフリカ大陸の内陸部にあるルワンダ共和国が、F1招致に向けた動きを進めている。今年の9月にも、現地の主催者とF1の首脳陣が、協議を行なう予定であるという。

 F1はその人気を世界中で確固たるものとするため、開催地の拡大を視野に入れている。その中で注力しているのはアフリカ大陸でのF1復活である。現時点ではアフリカ大陸ではF1は開催されていない。そのためアフリカ大陸の多くの国が、F1開催を希望していると言われるが、そんな中で最も有力な開催地の候補として考えられているのが、ルワンダである。

 F1のステファノ・ドメニカリCEOはmotorsport.comの独占インタビューで、ルワンダとの会合を行なう予定であることを認めた。そしてこのプロジェクトには、実現の見込みが十分にあるとドメニカリCEOは説明した。

「彼らは真剣だ」

 ドメニカリCEOはそう語った。

「彼らは良い計画を提示してくれている。実際、9月末に彼らと会合する予定だ。この計画は、常設サーキットでのレースということになる。

 ルワンダではモータースポーツへの関心が高まっており、ルワンダ開発委員会の代表者が今年のモナコGPを訪れ、FIAとの会談を行なった。

 また今年の12月には、FIAの年次総会と表彰式が、ルワンダの首都キガリで行なわれる予定となっている。

 F1はアメリカでの人気拡大という目標を達成し、今ではマイアミ、オースティン、ラズベガスとアメリカ国内で3レースを開催するに至っている。そして今度は世界のどこでF1を発展させるべきか、その計画を検討している。

 ドメニカリCEOは、現在F1を開催していないアフリカ大陸でのレース実現を真剣に検討中であると明かした。アフリカ大陸では、1993年の南アフリカGP以降、F1を開催できていない。

「アフリカに行きたいが、適切な投資と適切な戦略計画が必要だ」

 ドメニカリCEOはそう言う。

「適切なタイミングも必要で、その国、その地域、その大陸で歓迎されることを確認する必要がある。彼らには、他の優先事項もあるからね。常に適切な選択を行なうためには、大いに注意する必要がある」

 ドメニカリCEO曰く、今やF1の人気は世界中で高まっており、最高の開催カレンダーを組むために、開催地を選ぶことができる立場にあるという。

「2020年まで、F1開催を希望する場所はそれほど多くなかった」

「そのため、我々の顧客やファンに提供できるモノを増やすため、建設面でのプレッシャーを(各国の主催側に)かけることができなかったんだ」

「しかし今では我々は、その反対側にいる。世界中にF1を開催したい場所がたくさんあるので、我々はそれらの全てと協力し、F1の価値を成長させることができている」

「現在は24レースで、安定する数字というのがあると思うし、そのレースを実際に調整することができる。そして中期的には、将来がどうなるのか、話し合っている」

「短期的には大きな変化はないはずだ。でも今後数ヵ月で、2026年、27年、28年がどうなっていくのかを、話し合う必要がある。様々な選択肢があり、良い状況だ」

 なおアフリカ大陸では、早ければ2023年から南アフリカでのグランプリが復活する可能性があった。しかしロシアへの武器供与の疑いが浮上したことで、この計画は立ち消えとなっている。

 またこの他、韓国やタイ、アメリカのシカゴ、日本の大阪などもF1招致に乗り出しており、トルコなどもF1開催を復活させることを目指している。さらにスペインGPの座をマドリードに奪われることになったカタルニア・サーキットも、引き続きF1開催を継続することを画策している。

 

前の記事 ミライのF1マシンはどんな形? グランプリ率いるドメニカリCEOに直撃インタビュー|前編
次の記事 【コラム】大成功に終わったMotoGPの75周年特別カラー。来年はF1だ! ”レッド5”が復活したら素晴らしいのに……

Sign up for free

  • Get quick access to your favorite articles

  • Manage alerts on breaking news and favorite drivers

  • Make your voice heard with article commenting.

エディション

日本 日本