“オールドコース”盛り沢山の2020シーズン。F1の今後の舵取りに影響するか?
カルロス・サインツJr.は、F1におけるイモラやニュルブルクリンクのような“昔ながらのサーキット”の運命は、今季見応えのあるレースが開催できるかどうかにかかっていると語った。
新型コロナウイルスの流行によって、2020年シーズンのF1は開催カレンダーを大幅に変更せざるを得なくなったが、それによってイモラやニュルブルクリンクなど、ヨーロッパの往年のサーキットが突如としてF1カレンダーに復活することとなった。
近年はF1が開催されていなかったサーキットがこのような機会を得ることは、それらのサーキットが現在F1において魅力的なレースを提供できるのかどうかを見極める試金石になると言える。
マクラーレンのカルロス・サインツJr.は、今シーズンのF1が“昔ながらのサーキット”に将来性があるかどうかを判断する材料になるだろうと語った。
「そういった昔ながらのサーキットで見応えのある面白いレースができるなら、F1やFIA、そしてFOMの人たちはこう思うだろう。『オールドサーキットでもこんなに面白いレースができるのに、なぜ新しいサーキットにばかり行くのだろう?』とね」
そうサインツJr.は語った。
「ただ、オールドサーキットでつまらないレースが展開されたなら、バクーのような現代的なサーキット、つまり長いストレートがあって、中間セクターはコーナーが多く、スリップストリームが多く見られる……そんなデザインが必要だと言うだろう。僕たちがどう思うかはここからの数レース次第だし、それによって将来が決まるだろう」
現役F1ドライバーたちは、イモラやムジェロといったサーキットを、現代のハイダウンフォースなF1マシンで走ることを楽しみにしている。ただその一方で、これらのサーキットはオーバーテイクに適していないのではないかとも懸念している。
サインツJr.は、F1の首脳陣がグランプリの開催地を選ぶ際にはエンターテイメント性を第一に考えるべきだと考えている。
「ドライバーはムジェロやニュルブルクリンク、イモラに行くのを楽しみにしていると思う。これらのサーキットを1周するのはとても楽しいからね」とサインツJr.は言う。
「でもショーを提供できなければ、行く意味がないだろう。F1はスポーツだし、加えて自動車ブランドも関わってくるから、テレビを通して人々にショーを見せないといけない」
また、2006年以来14年ぶりの復活となるイモラ戦に関しては、過密日程の影響で2日間での開催となる。フリー走行は土曜の1セッションのみとなるが、これについてサインツJr.はこう語った。
「金曜日にイモラで走らないことは挑戦になるだろう。通常(フリー走行)は金曜と土曜に走って、たくさんのことを学んだり、データを収集したりする訳だからね」
「ただニュルブルクリンクやムジェロでは、金曜日をフルに使ってもあまり変わらないだろう。イモラはF1が金曜日の走行なしでどうなるのかを見る上で、興味深いものになるだろう」
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