予選Q2で痛恨クラッシュ……サインツJr.は突風に泣く「データを見て、少し冷静になった」
フェラーリのカルロス・サインツJr.は、F1第11戦ハンガリーGP予選で喫したクラッシュについて、突風の影響を受けてしまったと語った。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
F1第11戦ハンガリーGPの予選、フェラーリのカルロス・サインツJr.はQ2最初のアタックで挙動を乱してクラッシュ。痛恨のノータイムで、15番手で予選を終えることになってしまった。
マシン左側面に22Gの衝撃を受けたサインツJr.のマシン。それでも何とかピットに戻ろうと走り出したサインツJr.だったが、フロントウイングが脱落しマシンの下に入り込んでしまった。結果的にサインツJr.は、マシンを停め走行を諦めざるを得なかった。
突然コントロールを失ったことに驚いたという彼は、ガレージに戻ってデータを確認。風の影響があったことが分かり、「冷静になれた」と認めた。
ただFP3では4番手タイムをマークし、予選Q1でも4番手と好位置につけていただけに、サインツJr.にとっては失望の予選となってしまった。
「ああ、とても悔しい」とサインツJr.は予選を振り返った。
「正直なところ、とても驚いている。久しぶりにミスをしてしまったから……」
「すぐにガレージに行って、データ上で何が起きていたのか、どうすればよかったのかを確認した」
「というのも、前の走行時よりもコーナーへの進入速度が5km/h遅かったからだ。しかし、Q1では10km/hの追い風だったのに対し、あの時は35~40km/hの突風が吹いていて、それがかなりのオーバーシュートにつながったのだろう」
「残念だけど、同時にそれを言い訳にしたくはない。チームには謝罪しなければならないと思う。でも同時に、あまり深く考えないようにしている。データを見て、少し冷静になったから」
サインツJr.は、フェラーリのマシンは通常、風に弱い特性ではないと認めている。
「想像できると思うけど、今のクルマは非常に風に敏感だ。でも、僕はもっと風に弱いクルマにも乗ったことがある。だからこそ、少し驚いてしまったのかもしれない」
「前の走行よりもコーナーへの進入速度が遅かったから、『おかしなことも馬鹿げたこともしていないのに、コントロールを失ってしまった』と思ったんだ。時にはそういうことも起きるし、モータースポーツにはそういうことがつきものだから、そこから学べばいいんだ」
サインツJr.は、たとえマシンをピットに運ぶことができていたとしても、衝撃が大きかったことから予選を続けることはできなかったと考えている。
「リバースギヤに入れられなかったんだ。だから調べてみる必要があるかもしれない。僕も22Gの衝撃を受けていたし、メディカルチェックに20分ほどかかっただろう」
「(もしピットに戻ってくることができても)そこで終わりだったと思う。今回は絶対に諦めないという精神が通用しなかったんだ!」
クラッシュの衝撃により、ギヤボックス交換が必要となった場合、サインツJr.はピットレーンからのスタートを選択し、よりオーバーテイクしやすいよう、マシンのセットアップを変更する可能性もある。
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