ウイリアムズ移籍のサインツJr.、将来的なフェラーリ復帰に期待「チームとは良い関係だし、僕のキャリアはまだ長い」
来季ウイリアムズに移籍するカルロス・サインツJr.は、チームとの良好な関係を理由に、将来的にフェラーリに復帰する可能性を否定していない。
来季はフェラーリを離れ、ウイリアムズに移籍するカルロス・サインツJr.は、関係が良好なことから将来的にフェラーリに復帰する可能性もあると考えているようだ。
2024年シーズン開幕を前にルイス・ハミルトンがメルセデスからフェラーリに移籍することが発表され、シートを失うことになったサインツJr.。次の移籍先を慎重に検討していた彼は、ウイリアムズを選んだ。
夏休み明けのオランダGPで、サインツJr.はその判断について多くの質問を受けた。
『DAZN』のインタビューに応じたサインツJr.は、トップチームを含むすべての可能性を評価していたものの、ウイリアムズを選んだと説明。一方で長期的に見てフェラーリに復帰する道を閉ざさなかった。
「もちろん、すべての選択肢を評価した。一時はメルセデスやレッドブルにも(移籍の)チャンスがありそうだったから、そこがどうなっているのか様子を見た」
そうサインツJr.は語った。
「だから時間を置いて、様子を見たんだ。そして提示されたオファーに戻って考えた時、ウイリアムズが最も説得力があったんだ」
サインツJr.にとって幸いなのは、チームからの離脱を余儀なくされるとはいえ、チームとの関係にヒビが入ったわけではないということだ。実際、ハミルトンが衝撃の決断を下すまで、サインツJr.はチームメイトのシャルル・ルクレールと同様、契約を延長するものだと考えられていたのだ。
「おそらく最も説明が難しいのは、シンプルにフェラーリで間違ったことは何ひとつないということだ。それは7度のワールドチャンピオンに輝いた男が、キャリアの最終章をフェラーリで飾ると決めたからなんだ。僕はその犠牲者のようなものだった」
「とは言え、僕は良い結果を残し、フレッド(フレデリック・バスール/フェラーリ代表)やシャルルとも良い関係を築いて、フェラーリを去ることができる」
「僕たちは共に良いチームを作り、表彰台や勝利を達成し、エンジニアやティフォシたちともいい関係を築けたと思う」
サインツJr.は現在29歳。同郷の先輩であるフェルナンド・アロンソが43歳の今も元気にF1で活躍していることを考えると、サインツJr.のキャリアはまだ長く残っていると言ってもいいだろう。
それだけに、サインツJr.は将来的にフェラーリに復帰する可能性も十分あると考えている。一度F1を離れながら、35歳になる年にフェラーリに復帰したキミ・ライコネンという実例もある。
「自分のキャリアがあと5年から10年残っていることを考えれば、ああいうチームへのドアを閉めることは決してできない」
「人生では何が起こるかわからないからこそ、余計な心配もせずにこの(フェラーリでの)最後のレースを楽しむことが重要なんだ」
「フェラーリのドライバーであったという事実を、僕は他のレースをしている間も最大限に楽しみ、最大限に活かすだろう」
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