サインツJr.、予選Q3でのクラッシュ後に無断でコースを横切ったとして400万円の罰金
フェラーリのカルロス・サインツJr.は、F1シンガポールGPの予選でクラッシュし、マシンを降りた後、コースマーシャルの許可を得ぬままコースを横断したとして、罰金の支払いを命じられた。
Carlos Sainz, Scuderia Ferrari, walks back to the garage after crashing out of Qualifying, as Fernando Alonso, Aston Martin AMR24, passes to head back to the pits
写真:: Simon Galloway / Motorsport Images
F1シンガポールGPの予選Q3で、アタックに入ろうとしていたカルロス・サインツJr.(フェラーリ)が最終コーナーでスピンし、クラッシュするという事故が起きた。サインツJr.はマシンを降りた後、無断でコースを横断してピットに戻ったことで、2万5000ユーロ(約400万円)の罰金を支払うことを命じられた。なお罰金額のうち半分の1万2500ユーロの支払いは執行猶予扱いとなっている。
サインツJr.は予選Q3の残りが8分ほどというところで、最終コーナーでバランスを崩し、リヤエンドからコース脇のテックプロ・バリアの激突してしまった。これにより赤旗が掲出され、セッションは一時中断されることになった。
クラッシュしたサインツJr.に怪我はなく、自力でマシンから降りた。そしてその後サインツJr.は、コースを横断してピットまで歩いて戻った。
FIAのレーススチュワードはこの件を問題視、調査の結果、サインツJr.には2万5000ユーロ(約400万円)の罰金を支払うよう命じた。
サインツJr.は事故について、自分のミスだったと語った。
「変なピットからの出方になってしまった。その周の頭には多くのマシンを先行させなければいけなかったし、タイヤは思ったよりもずっと冷えていた。そして、17コーナーのバンプでグリップがどうなるのかを見誤ってしまい、完全にスナップを起こしてしまった。ドライバーのミスだ」
「アタックを始める時のグリップを過小評価していた。他のマシンが後方から迫ってきていたからプレッシャーを感じていたし、アタックを開始した時に既に遅くなってしまうことは分かっていた。最終コーナーにすごくゆっくり近づいてしまったからね。つまり、グリップは十分じゃなかったんだ」
今回のサインツJr.に対する罰金は、昨年のカタールGPでルイス・ハミルトン(メルセデス)に科された5万ユーロの罰金とよく似ている。
この時ハミルトンは、チームメイトのジョージ・ラッセルと接触。セーフティカーが出動した際に、ターン1の外側からコースを横切り、ピットに歩いて戻った。
今回のサインツJr.へのペナルティも、ハミルトンの時と同じようにもっと重くするべきだと言う声もあったようだ。しかし、ハミルトンの違反はセーフティカー先導中であり、コース上をマシンが走ってくる可能性があるシーンだった一方、今回のサインツJr.の一件は赤旗中断となった後だった。そのため、危険度の違いがあるとして、サインツJr.に科された罰金はハミルトンの半額ということで落ち着いた。
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