サインツJr.、まだマシンに慣れない状態で”表彰台3回”は良い兆候「チャンスを最大限活かせている」
フェラーリのカルロス・サインツJr.は、まだ完全には快適に感じられていない中でも、すでに3度の表彰台を獲得していることは、今後に向けて「良い兆候」だと考えている。
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
2021年からフェラーリに加入したカルロス・サインツJr.は、F1第15戦ロシアGPで3位入賞を果たした。これはサインツJr.にとって、フェラーリ加入後3度目の表彰台。彼曰く、まだマシンには完全には慣れていない状況にも関わらずこれだけ表彰台を獲得しているという事実は、今後に向けて非常に良い兆候だと考えているという。
サインツJr.は昨年限りでマクラーレンを離れ、今季からフェラーリに加入した。他の移籍/デビューしたドライバーたちが、新たな環境に慣れるのに時間を要している中、サインツJr.は早々に高いパフォーマンスを発揮。本人はまだ慣れていないと語るものの、好成績を残している。
そのサインツJr.は、第15戦ロシアGPまでで112.5ポイントを獲得し、ドライバーズランキング6番手につけている。これはチームメイトのシャルル・ルクレール(104ポイント/ランキング7番手)をも凌ぐ成績だ。
サインツJr.はロシアGPで予選2番手となり、決勝ではスタートを上手く決めて先頭に躍り出ると、レース序盤は首位を快走した。その後は一時順位を落としたものの、レース終盤に降った雨に上手く対応し、3位に返り咲くことができた。
この他にもモナコ(2位)、ハンガリー(3位)と表彰台を獲得しているサインツJr.だが、ハンガリーGPの予選やオランダGPとイタリアGPのフリー走行では、クラッシュを喫している。
この相次ぐクラッシュは、まだフェラーリのマシンには完全に慣れていないことを示していると、サインツJr.は主張。ロシアGPでは、自信を築き上げていくことに集中したという。
「みなさんは、僕がまだ100%マシンに慣れているわけではないということを、外から見たんじゃないかと思う」
そうサインツJr.は語った。
「クラッシュのことはあまり思い出したくないけど、キャリアを通じて見ても、それほど多くクラッシュしてきたわけじゃない。でも何らかの理由で、マシンをまだ100%理解していないということを示すクラッシュをいくつか経験してきた」
「(ソチでは)フリー走行を通じて、少しずつペースを上げていくように意識的に努力した。そして予選を迎えたんだ。FP1からいきなり速く走るというわけではなくて、速く走る必要がある時に、本当に速く走るようにしたんだ」
「そのアプローチはうまくいった。それは、僕に自信を与えてくれた。そして週末を通じて速く、とても快適に感じられていたんだ」
サインツJr.は当初、2021年はフェラーリに慣れるための1年として使うつもりだった。しかしモナコとハンガリーで表彰台を獲得したことで、心を奪われることになったという。
「僕らはチャンスを活かして、これまでに3回の表彰台を獲得してきた」
そうサインツJr.は語る。
「僕らは、訪れたチャンスを最大限に利用するだけだ。ここまでの成績はいい兆候だと思う。チームはプレッシャーの中で、適切なタイミングで、うまく機能しているということを示している」
「僕らは、チャンスが訪れる度に良い結果を得られているんだからね」
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