サインツJr.、フェラーリへの適応を”楽しむ”も「ドライビングスタイルはかなり変えている」
カルロス・サインツJr.は、フェラーリのマシンに適応するというチャレンジを楽しんでいると語り、ドライビングスタイルをかなり変えなければならないと明かした。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
F1の2021年シーズン序盤は、チームを移った”移籍組”のドライバーが苦戦している傾向にある。フェラーリのカルロス・サインツJr.もそのひとりであり、マシンに適応するためにドライビングスタイルをかなり変えなければならないと明かしたが、彼はそのチャレンジを楽しんでいるようだ。
サインツJr.は4度のワールドチャンピオンに輝いたセバスチャン・ベッテルの後任としてフェラーリに加入。チームメイトのシャルル・ルクレールを上回ることはなかなかできていなかったが、F1第5戦モナコGPでは2位表彰台を獲得し、インパクトを残した。
チームに溶け込み、徐々にスピードを上げているサインツJr.だが、フェラーリのマシンがマクラーレン時代に慣れ親しんだものとは大きく異なることに気づき、アプローチやドライビングスタイルをかなり調整していると明かした。
「僕のドライビングスタイルやコーナーでのターンイン、ブレーキング、スピードの出し方などが、様々な場所や様々なタイプのコーナーで昨年とは大きく違っている」
そうサインツJr.は説明した。
「心を開いてドライバーとして適応するために、自分を奮い立たせなければいけない。そして、実際にはそれがとても楽しいんだ」
コンストラクターズランキング3番手を争っているフェラーリとマクラーレンのマシンの違いについて、サインツJr.は具体的な説明を避けた。
「自分のためにも、チームのためにもそれは秘密にしておく」
「もちろん、マクラーレンもメルセデスのパワーユニットに合わせて少しずつ変化しているかもしれない。特に今年はストレートが得意みたいで、そうしたエリアではとても強力だ」
「ドライビングやバランスの面では、低速や中速、高速に関わらず全く違うクルマだ。だからかなり対応を変えて、適応していかなくてはいけない」
「その違いは分かっているけど、今言うつもりはないよ」
サインツJr.は2017年シーズン途中にトロロッソからルノーへとマシンを乗り換えており、2018年をルノーで戦った後、マクラーレンに移籍。短期間でマシンを乗り換えてきた経験がある。
マクラーレンでサインツJr.と組んでいたランド・ノリスは、新しいパートナーであるダニエル・リカルドと比べて、サインツJr.には完璧な状態ではない時でもアジャストしてクルマに適応するコツを持っていると感じているという。
「これまで見てきた限り、ダニエルはもう少し自分に合ったクルマを求めているようだ」と、ノリスは話す。
「カルロスは、必ずしも運転しやすいとは言えないクルマを運転するのが得意だった。彼はそれがとてもうまかった」
「それは僕が今、学んでいることのひとつだ。ダニエルは、すべてが上手くいっている時にはとても速い。でもいくつか問題が発生したり、多くのドライバーがそうであるように少しでも自信を失ったりすると、さらに苦労することになる」
「それは彼に限ったことではなく、自信の問題だと思う」
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