契約延長サインツJr.、”交渉難航”の報道には「笑えてしまった」

　フェラーリはカルロス・サインツJr.との契約を2024年まで延長したことを4月21日（木）に発表した。両者の間の交渉は難航していると伝える報道もあったが、サインツJr.はこれを見て、ほくそ笑んでいたという。

　2021年にフェラーリ入りしたサインツJr.は、加入1年目ながら4回の表彰台を獲得するなど、チームメイトのシャルル・ルクレールを上回る成績を残した。

　チーム代表のマッティア・ビノットは昨シーズン終盤、サインツJr.との契約延長交渉は2021年シーズン終了後のオフにも始まると明かし、当のサインツJr.もニューマシン発表時に「話し合いの真っ最中である」と語っていた。ただそれと同時に、両者の交渉は難航しているとする報道もなされていた。

　しかし最終的には、2024年までの契約延長がシーズン序盤の段階で発表されることになった。ルクレールとの現在のコンビが、さらに2年続くことが確約されたわけだ。

　この発表後にサインツJr.は取材に応じ、交渉が難航しているという報道を目にする度に、ほくそ笑んでいたと明かす。

「皆さんがそういうことを書き始めた時、僕は家で笑っていたんだ……想像してみてよ！」

　そうサインツJr.は語った。

「僕は交渉を全て完了し、発表するイモラを待つだけだったんだ。ゴシップ記事が溢れていたから、面白かったよ。まぁF1ではいつものことだけどね」

　サインツJr.は、契約延長に合意する上で難しいことは何もなかったと語った。

「とても簡単なことだったよ」

　サインツJr.はそう明かす。

「とても良い1年目を過ごした後だったからね」

「冬の間をかけて合意することは、双方にとってはかなり簡単なことだった。ちょうど今回のような週末、ティフォシの前でレースをするイモラのような場所で発表することができるチャンスがあったから、とても理想的なことだった」

「それで僕らは、ここで発表するために良い計画をまとめることができた」

　長期間の契約を交わしたことで、パフォーマンスを安定させることに繋がるかどうかと尋ねられたサインツJr.は、「それが鍵になる」と語った。

「最近は僕だけでなく、他のドライバーも同じようなことを言っているのを聞いたことがあると思う。ドライバーの側としては、将来がどうなるかということを考える必要がなく、パフォーマンスやレースに全力を注ぐことが重要なんだ」

「僕としては、マクラーレンでレースをしていた時にそれを発見して以来、契約を安定させる必要性について声を上げてきた」

「正直なところ、契約を確保できるということは冬の間に確信していた。最初の3レースでも心配していたわけじゃない。このことはさらにパフォーマンスを後押ししてくれた」