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リスクを負った、サインツJr.の予選驚速ラップ「身震いがしたよ」

F1イタリアGP予選で3番手という好結果を手にしたマクラーレンのカルロス・サインツJr.は、最終アタックをまとめるために大きなリスクを冒したため、予選後しばらく”震え”が止まらなかったと語った。

Carlos Sainz Jr., McLaren MCL35

写真:: Andy Hone / Motorsport Images

 マクラーレン勢はF1イタリアGPの予選を通じて力強いパフォーマンスを発揮した。その結果、カルロス・サインツJr.はメルセデス勢に次ぐ3番手、ランド・ノリスは6番手となった。

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 好結果を手にしたサインツJr.だが、実は予選最終アタックのレズモ・コーナーで、ほとんどコントロールを失いかけたという。そしてそのロスを補うため、その周の残りで、リスクを冒したアタックを続けたという。

「最後のアタックを、僕は台無しにする寸前だった」

 そうサインツJr.は語った。

「僕はレズモのひとつ目で、大きなミスを犯した。マシンのコントロールを、ほとんど失ったんだ。その後は、ギリギリの状態でドライブしなければいけなかった。パラボリカとアスカリでは、集中しなければいけなかった。だから、少し身震いしたよ」

「予選のQ1、Q2、そしてQ3の最初のラップでは、前に詰まってしまったような気がしていた。そしてQ3で2回目の走行も、良い形でスタートすることができなかった」

「最後のいくつかのコーナーは、本当に力強い形で走る必要があった。そしてそれを本当に実現したんだ。僕はたくさんのリスクを冒した。アスカリに飛び込んだ時には、『ワオ! ブレーキングをすごく遅らせた!』と感じたほどだ」

 実際、サインツJr.の3番手という結果は、驚きを持って迎えられた。多くの人々は、メルセデスの次にはレッドブルが入り、ルノーがそれを脅かすかもしれないとは考えていた。しかし、マクラーレンがこのポジションにやってくると予想していた人はあまりいなかったはずだ。

 マクラーレンはモンツァに、超低ドラッグ仕様のパッケージを持ち込んだ。この決断はある意味ではその代償を支払ったようにも見える。しかしサインツJr.は、マクラーレンがモンツァで速さを見せている理由を確信していないようだ。

「具体的にお答えしたいと思うんだけど、今はできないんだ」

 そうサインツJr.は語った。

「僕らはただ、今日とても速かったんだ」

「正直、Q1の時点から、中団グループの中では優勢だと感じていたんだ。そして、ただ良いラップをまとめる必要があった。僕らはとても低いダウンフォースレベルで走っているけど、昨年のマシンではそれは機能しなかった。薄いリヤウイングで走っていた時には、ダウンフォースはただ抜けてしまうだけだったんだ」

「今年は、どういうわけか僕らのマシンは、低いダウンフォースレベルでもまともなパフォーマンスを発揮することができている。それが、スパでは報われ始めた。ここモンツァでは、ブレーキが安定した、強力なマシンがある。つまりブレーキングを遅らせることができ、パラボリカやアスカリで力強いマシンがある。そのことは、明らかに助けになる」

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