

カルロス・サインツJr.はルノーで戦った2018年シーズンを振り返り、中団グループで好結果を残すためには、最高パフォーマンスの時にしっかりとフィニッシュすることが大切だと感じたと語る。
来季からマクラーレンに移籍することになっているカルロス・サインツJr.は、2018年シーズンをドライバーズランキング10位で終えたが、トラブルにより多くのポイントを失ったことで、さらなるチャンスを失うことになったと考えている。
2018年シーズン最終戦アブダビGP、ルノーのマシンを駆ったサインツJr.は6位でフィニッシュした。これによりサインツJr.は、ランキング10位でシーズンを終えることになった。
しかしサインツJr.曰く、シーズン中に多くのトラブルに見舞われたことで、多くのポイントを失ったと考えている。事実アブダビGPでの6位は、サインツJr.にとって2018年シーズンで初めての”ベスト・オブ・ザ・レスト(トップ3チーム以外の最高位)”だった。
「マシンから最大のモノを引き出すために、ドライバーとしてする必要があること、そしてドライバーとしてチームと話し合うことがあると思う。チームにも、ドライバーがそれを達成するためにできることがある」
そうサインツJr.は語った。
「我々はそれを達成したと思う。しかしメキシコやポール・リカールのように、うまくいっていたにも関わらず、ポイントを獲得できないようなレースがあった場合は、本当に辛いものだ」
「そういう意味では、とても辛い1年だった」
サインツJr.の2018年の最高順位は、アゼルバイジャンGPでの5位だった。しかし彼は、結果には多くの運も伴うため、そのパフォーマンスを最高順位で判断するのは間違っていると語る。
サインツJr.曰く、フランスGPが今季のハイライトのひとつだったという。彼は中団チームの”ポールポジション”を獲得し、MGU-Kのトラブルで後退するまで、その戦いをリードしていた。またメキシコGPでは”自己ベストのスタートを切り6番手を走ったが、電気系のトラブルに見舞われてしまった。
しかしその一方で、モナコGPでの予選8位や、日本GPでポイントを獲得したことなど、厳しい状況にも関わらず結果を残すことができたことに、非常に満足しているという。
「おそらく、週末を通して一番うまくいったのは鈴鹿だった」
そうサインツJr.は語る。
「僕はポイントを手にすることができた。その週末には、マシンから全てを引き出せたと感じている。レースでも、4〜5台を抜くことができた」
「チームにとっては難しい週末だった。でも、1ポイントを持ち帰ることができたんだ」
「それが、中団グループで多くのポイントを手にするためには、ラッキーが必要だと僕が言う理由だ。最高レベルのパフォーマンスを発揮できた日には、”ベスト・オブ・ザ・レスト”にいることが必要だ」
「時々、僕は自分が出来うる最高のパフォーマンスを発揮したと思う。でも、7位にはなれなかったので、それほど多くのポイントを獲得できなかった。もしくは、7番手を走っていても、完走することができなかった」
「中団グループで多くのポイントを獲るためには、運とのバランスが必要なんだ」
この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | カルロス サインツ Jr. 発売中 |
チーム | ルノーF1チーム |
執筆者 | Scott Mitchell |