期待通りの速さ見せるサインツJr.にフェラーリ代表満足感。しかし「後半戦はミスのない週末を」と注文つける
フェラーリのマッティア・ビノット代表はカルロス・サインツJr.について、今季後半戦はレースウィークエンドをミスなくまとめることが必要だと語った。
Carlos Sainz Jr., Ferrari SF21 crashes in qualifying
Zak Mauger / Motorsport Images
今季フェラーリに移籍したカルロス・サインツJr.は、ここまで表彰台を2度獲得し、前半戦を終えてチームメイトのシャルル・ルクレールをランキングで上回るなど、印象的なパフォーマンスを見せている。しかしながら本人は完璧なレースウィークを一度も過ごせていないとして、現時点ではF1キャリア最高のシーズンにはなっていないと主張している。
フェラーリのマッティア・ビノット代表も、そんなサインツJr.の主張に同意している。ビノットはサインツJr.のパフォーマンスに感銘を受けているものの、後半戦に向けてはミスのないレースウィークを過ごすことが重要だと語った。
「私が後半戦で彼に期待していることは、既に彼自身が口にしていると思う」
ビノットはそう語った。
「彼はこれまで、レースウィーク全体をうまくまとめ上げることができず、常にどこかでミスをしていた。予選、スタート、決勝など、色んなところでだ」
「だから私は、彼がチームやマシンについて学び続けてくれることを期待している。そして願わくばすぐに、彼が週末全体をうまくまとめてくれるようになればと思っている。それが彼にとって重要なことだと思っている」
またビノット代表は、サインツJr.が今季ここまで見せているパフォーマンスは驚きではないと語る。というのも、フェラーリはサインツJr.を獲得するにあたって彼の過去数シーズンの戦いぶりを分析し、それを高く評価していたからだという。
「我々は彼(サインツJr.)にオファーをすると決めた時から多くの分析をし、彼が優れたドライバーだということを知っていた。だから驚かない」
「彼はF1に来た当初からその速さを証明していた。彼がトロロッソで最初のF1シーズンを迎えた時のチームメイトがマックス(フェルスタッペン)だったことは忘れてはならない。そして1年目からうまくやっていた」
「昨年(マクラーレンで)ランド(ノリス)と共に走っていた時も彼はよくやっていた。ランドが速いドライバーであることは我々も分かっているので、彼の速さに今さら驚くことはないよ」
フェラーリはマクラーレンと同ポイントのコンストラクターズランキング3番手で夏休みを迎えたが、ビノットはこのポジションを最後までキープすることができると考えている。ただそのためには、チームが全ての分野で改善を続けることを目標にしなければならないという。
後半戦の目標について尋ねられたビノットは次のように語った。
「3位になることが目標という訳ではない」
「目標は全ての分野を向上させることだ。継続的に改善していくことができれば、3位という結果は自ずとついていると思う」
「3位になることは達成可能な目標だと思う。現時点で我々は3番手につけていて、ポイントでは(マクラーレンと)同点だ。チームはよくやっているし、改善もしている」
「我々には最高のドライバーラインアップがあり、高いポテンシャルがある。彼らは進歩し、学んでいるところであり、既によくやっていると思うが、重要なのは彼らが今後も継続して進歩を続け、2022年に向け良い準備をしていくということだ」
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