本人も驚きの首位快走劇。メルセデスの前に出るのは「簡単だった」とサインツJr.
カルロス・サインツJr.は、ポルトガルGPのレース序盤でメルセデスの2台をオーバーテイクするのは、“かなり簡単だった”と語った。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
アルガルヴェ・サーキットで行なわれたF1ポルトガルGPのレース序盤はサプライズに満ちたものとなった。マクラーレンのカルロス・サインツJr.がメルセデスのルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスを相次いでパスし、ラップリーダーに躍り出たのだ。
メルセデスの2台はフロントロウからレースを迎えたが、スタート直後はミディアムタイヤのウォームアップに苦しんでいた。一方マクラーレンの2台はソフトタイヤの利を活かし、みるみるうちにジャンプアップ。サインツJr.に至っては7番手からトップに浮上した。
6周目にはその座から陥落したとはいえ、サインツJr.本人も驚きの首位快走劇となったが、彼曰く、今回の出来事はひとえにタイヤのアドバンテージがあったからこそ起こったことであり、非常にシンプルなものだったという。
「彼らに並びかけるのは、正直とても簡単だったよ」とサインツJr.はスカイF1に語った。
「実際には厳しい戦いだったという訳ではない。まるで僕たちがいつも彼らの近くを走っているかのようだった」
サインツJr.は首位に立てた要因として、ウォームアップラップでタイヤを十分に温めることができたのが鍵になったと考えている。
「ウォームアップラップでは、タイヤの温度を上げることに重きを置いていた」とサインツJr.。
「ミディアムタイヤを履いているマシン、ソフトタイヤを履いているマシンと色々いたけど、フォーメーションラップで他より温度を数℃上げられたことが、1周目に良い結果をもたらしてくれたと思う」
オープニングラップでハミルトンの前に出たサインツJr.だが、ハミルトンのブレーキングが早すぎたことで危険を感じる場面もあったという。
「彼(ハミルトン)のブレーキングが早すぎたので、危うくクラッシュするところだった。でも僕は問題なくアウト側から回り込むことができた」
「そうしたらバルテリが見えたけど、もう雨が降っていなかったから、彼のペースは上がるだろうと思っていた。でもとにかく僕はとても快適にマシンを乗りこなしていた」
「そして僕は彼のミラーにノーズを見せて、プレッシャーをかけようとした。そうしたら彼はエイペックスにつくのを少し失敗したんだ。僕がノーズを見せたことで彼はミラーを見て、エイペックスを逃したんだと思う。それが僕のリードに繋がった」
メルセデス2台に逆転を許した後のサインツJr.は最終的にタイヤの摩耗に苦しめられ、6位でのフィニッシュとなった。これに関してサインツJr.は、マクラーレンが現在特に直面している問題だと考えている。
「確かに、僕たちはここ数レース、気温に低いコンディションで苦戦している。僕たちのマシンは中速コーナーでアンダーステアになりがちで、左フロントタイヤにダメージを与えてしまうんだ」
「これは最近のマシンの特徴でもあるので、原因を探っていかなければならない。なぜなら、今日グレイニング(ささくれ摩耗)が発生しなければ、少なくとも4位か5位にはなれたと思うからだ」
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