レッドブルF1は1.5歩先を行く。サインツJr.、決勝ではフェラーリの劣勢予想も「いつもと違うことが起こるかも……」
フェラーリのカルロス・サインツJr.は、F1バーレーンGP決勝レースに向けてレッドブルが優勢だと予想しているものの、「あくまでも勝てると思ってレースに挑む」と意気込んでいる。
写真:: Erik Junius
バーレーン・インターナショナル・サーキットで開催されているF1 2023年シーズンの開幕戦バーレーンGP。予選ではレッドブルがフロントロウを独占し、フェラーリはグリッド2列目に甘んじたものの、決勝ではレッドブルは更に勢いを増すとフェラーリのカルロス・サインツJr.は予想している。
サインツJr.は、予選でポールタイムから0.446秒落ちとなる1分30秒154を記録して4番グリッドを獲得したが、グランプリ初日はフリー走行1回目で20番手、フリー走行2回目では14番手と後方に沈んでいた。
しかしフェラーリとサインツJr.は予選が行なわれるグランプリ2日目に大きく盛り返してみせた。そのことに彼は安堵した様子を見せた。
「僕としては予選までが大変だったんだ」とサインツJr.は言う。
「今回は、予選を上手く進めることができた。そして予選の周回を重ねるうちに、マシンに馴染んできたと感じるようになった。でも、まだ理解しきれていないコーナーがいくつかあるんだ」
「ただ、2列目に入れたことは嬉しいよ。決勝に向けて良いポジションを確保することができたけど、簡単なレースにはならないだろうね」
そしてサインツJr.は、レッドブルが持ち前のレースペースの良さを発揮すると予想している。
「決勝ではレッドブルがとても、とても強いと思う」とサインツJr.は続ける。
「彼らは予選で1歩リードしていて、レースペースでは1.5歩先んじているように見える。僕らは彼らに挑むために、できる限りのことをやってみるつもりだ」
「レースではセーフティカーが入ったり、いつもと違うことが起こったりするものだ。だから僕はまだオープンマインドでいるよ」
Fernando Alonso, Aston Martin AMR23
Photo by: Zak Mauger / Motorsport Images
また、今季大きな注目を集めているのがアストンマーチンの台頭。その速さは開幕前にバーレンで行なわれたプレシーズンテストから指摘され、FP2とFP3ではアストンマーチンのフェルナンド・アロンソが最速タイムをマークした。
予選でアロンソはレッドブル勢とフェラーリ勢に太刀打ちすることはできなかったものの、これまでのトップ3チームの一角であったメルセデス勢を打ち負かすことに成功。グリッド順でもアロンソはサインツJr.のひとつ後ろにつけている。
アストンマーチンの躍進を予想していたか、そうサインツJr.に尋ねると彼は次のように答えた。
「僕らは知っていたよ。正直なところ、分かっていたんだ」
「F1ではGPSデータもあるし、みんながどのようにマシンを走らせているかが丸わかりなんだ。彼らが速くなることは分かっていたんだ」
「予選で彼らに勝ったのは事実だけど、決勝では僕らと同等かそれ以下のタイヤデグラデーション(性能劣化)になると予想している。厳しい決勝になりそうだ」
「でも僕はいつも、自分たちが勝てると思ってレースに臨んでいるよ」
スペインのヒーローであったアロンソに憧れてF1を目指した同郷サインツJr.。決勝ではアロンソと”楽しい”レースができると予想している。
「2015年から6~7年間、中団グループで彼と戦ってきた。だから彼との戦い方はよく分かっているんだ」
「でも、彼があそこにいるから楽しくなりそうだ」
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