サインツJr.、リスク承知のアタック実らず「うまくいけば、フロントロウは狙えた」
フェラーリのカルロス・サインツJr.は、F1カナダGP予選のQ3終盤に行なった”全力アタック”が裏目に出なければ、フロントロウを獲得できたはずだと語った。
フェラーリのカルロス・サインツJr.は、F1カナダGPの予選で3番手を獲得したが、難しいコンディションの中で戦略を間違えなければ、フロントロウを獲得できたはずだと語った。
カナダGPの予選は、ウエットコンディションで実施され、走行ラインが急激に乾いていった。Q3終盤にはスリックタイヤを履くギャンブルをするドライバーもいたほどだった。
予選を通して上位につけていたサインツJr.だったが、最後のアタックのシケイン出口でスライドしてしまい、ポールシッターのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)から0.7秒遅れの3番手で予選を終えた。
2番手には、コンディションも追い風にフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)が食い込んだ。アロンソはフェラーリ時代の2012年ドイツGP以来、約10年ぶりとなる衝撃のフロントロウ獲得となった。
サインツJr.は、予選終盤に路面が乾き始めるにつれて、フェルスタッペンが「自分たちを引き離し始めた」と感じたため、最後のアタックでリスクを冒してでもタイムアップを図ろうと考えたという。
「彼(フェルスタッペン)からポールポジションを奪うためには、Q3の2本目にとても良いラップが必要だと分かっていた」
サインツJr.はそう予選を振り返った。
「セクター1はかなりOKだった。僕がパープル(全体ベスト)だったと思う。でもセクター2では、期待していたようなグリップが得られなかったんだ。最終コーナーに向かっている時、『OK、おそらくすでにポールポジションは無理だろう』と思ったので、リスクを承知で思いっきり攻めてみようと思ったんだ」
「それはおそらく、適切な判断ではなかった。そのせいで2番手を失ったんだと思う。でもそうだね、(上手くいっていたとしても)コンマ数秒の差でポールポジションは逃していただろう。全体的には、マシンのフィーリングは良かったよ」
チームメイトのシャルル・ルクレールがパワーユニット交換によるペナルティで最後方からのスタートとなるため、現在5連勝中のレッドブルを止めるというチームの期待は、サインツJr.ひとりが背負うことになる。
カナダGPでは、2014年にダニエル・リカルド(当時レッドブル)が6番グリッドから優勝して以来、フロントロウ以外からの勝利はないが、サインツJr.はフェルスタッペンとの戦いに持ち込めるような、いいスタートを切りたいと考えているようだ。
「いいスタートを切って、前の連中にプレッシャーをかけることができれば、何が起こってもおかしくない」と、サインツJr.は語った。
「金曜のマックスはとても速かったと思うし、週末を通してずっとそうだった。僕たちは彼らを、コンマ数秒差で追っているような状況だ」
「でも明日は、いいスタートといい作戦で、プレッシャーをかけることができると思う」
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