F1イギリスGP、サインツJr.にとって重要な1戦に? 「自分の進歩を測る良い指標になる」
カルロス・サインツJr.はF1イギリスGPが、フェラーリ・F1-75をどれだけ快適に感じられているかという点で、良い指標になるだろうと考えている。
写真:: Carl Bingham / Motorsport Images
F1第10戦イギリスGPが今週末行なわれるが、フェラーリのカルロス・サインツJr.はこのレースがフェラーリの今季型F1マシンでの走りを考える上で、良い指標となるだろうと考えている。
今シーズン序盤、サインツJr.は新型マシンF1-75への適応に苦戦していた。ただアゼルバイジャンやモナコといったストリートコースでは速さを発揮し、さらに直近のカナダGPではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)と激しい優勝争いを繰り広げるなど速さも示している。
サインツJr.は、イギリスGPの舞台となるシルバーストン・サーキットとスペインGPの行なわれたカタルニア・サーキットとの類似性を指摘している。
スペインGPはサインツJr.が苦戦したコースだが、だからこそ今回のイギリスGPは自身の成長を試すのにうってつけなコースだと彼は考えている。
「ああ、ちょっとワクワクしているんだ。カナダだけじゃなく、バクー、モナコとここ数週間は今のクルマでまともな週末を過ごせてきたからね」
イギリスGPを前に、カナダGPの結果が自信をつけてくれたかと訊かれたサインツJr.は、そう答えた。
Carlos Sainz, Ferrari F1-75
Photo by: Andrew Ferraro / Motorsport Images
「シルバーストンは、これまでよりもチャレンジングなレースになるだろう。ここは僕がこれまでのところ最も苦戦していたバルセロナと似ているからね」
「だから僕にとって、このレースは自分がどれだけ進歩したか、どれだけこのマシンでの走りを改善できたかを測る良い指標になると思っているんだ。モナコから僕はこのマシンをより快適に、身近に感じられるようになっているんだ」
なおサインツJr.はイギリスGPを前にシャシーを交換。カナダGPで取り逃した初勝利をここでも追い求めることになるが、”辛抱強く”あることが必要だとサインツJr.は語っている。
「パドックの他の誰よりも初勝利を望んでいると思う。もちろん、多くの人たちが僕の勝利を望んでくれていることも分かっている」
「これまで、その時が近づいたときには全力でプッシュしてきたし、できることは全てやってきた。それで僕は辛抱強くあることが必要だと思っていて、勝利を追いかける必要はないと思っているんだ。勝つ機会はいずれやってくるよ」
F1は既に今季10レース目となっているが、サインツJr.は現在ポイントランキングでは首位のフェルスタッペンと73ポイント差。タイトル争いに参加していけると思うかと訊かれたサインツJr.は、複数回勝利し始めることができ、コンスタントにポイントを稼げれば可能性はあると語った。
「タイトル争いについてはあまり考えていないんだ」と、サインツJr.は言う。
「というのも、シーズン序盤の段階で2度ノーポイントをやってしまっていて、バクーでもノーポイントだったんだ」
「正直に言って、かなり後れをとっていると思う。でも何度も優勝することに集中すれば、戦いに戻ることもできると思う」
「だから僕は1戦1戦で表彰台に上がり、勝とうとすることに集中している。最終的にどうなるか、様子を見よう」
「だけど知っての通り、僕はチャンピオンシップをそこまで考えているわけじゃない。レースをひとつひとつ考えているだけだ。まず初優勝、そして全部のレースで表彰台にあがり、一貫性を発揮するんだ。ここ数年F1で見せていた安定感のあるカルロスに戻りたい。そうすればトップに戻れるはずだ」
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