








ルノーは、一昨年序盤までトロロッソでマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に対抗していたカルロス・サインツJr.と比較すると、今季のニコ・ヒュルケンベルグのパフォーマンスの良さが改めて認識できると語った。
サインツJr.は昨年の終盤にトロロッソからルノーに移籍した。トロロッソ時代、サインツJr.は現レッドブルのマックス・フェルスタッペンと23レースをチームメイトとして戦っている。フェルスタッペンはサインツJr.を圧倒していたが、それでもサインツJr.の予選パフォーマンスは優れたものだった。しかし信頼性の問題によりそれが発揮できずに終わることも多々あった。
ルノーのマネージング・ディレクターであるシリル・アビテブールは、開幕3戦でヒュルケンベルグがそのサインツJr.を上回り、3ポイント差つけていることに対し、非常に印象深いと語った。
「彼(サインツJr.)はニコと比べると若干の経験の差があると思うが、それでも今の結果はニコの強さを示している」
「ドライバーのためにチームが変わっていくのは常に面白い。そのドライバーを比較することで、グリッド全体での強さを比較することができるからだ」
「カルロスがフェルスタッペンに対抗していたことを考えれば、ニコがどれほど強くなっているのかが分かる」
サインツJr.は昨年のアメリカGPでルノーのドライバーとしてデビューした。レースではヒュルケンベルグがグリッドペナルティを受けてリタイアしたが、その後の3戦ではヒュルケンベルグよりも好成績を残すことができなかった。
ヒュルケンベルグは、今年は開幕3戦連続でサインツJr.の予選結果を上回っている状況だ。
「彼はマージンを残していて、そのおかげか土曜日も日曜日もパニックになることはない」
サインツJr.について、そうアビテブールは語った。
「私は彼が今の環境や背景で学び続け、発展し続けることができ、うまくいけばニコと同等の結果を残せるはずだと信じている」
「しかし、彼はニコを触発させているようにみえる。今年のニコは、昨年のニコとは一味違っている」
ヒュルケンベルグは、中団チームの中でも一貫したパフォーマンスを発揮するドライバーであり、これまで6度予選で7番手になったことがある。
アビテブールは、ヒュルケンベルグは間違いなく表彰台に登るのに値するドライバーであり、レースでは"率直に素晴らしい"パフォーマンスを発揮していると語った。
「次戦バクーで彼がミスを犯したことを覚えている。ウォールに接触したことで表彰台が遠ざかったのだ」
「彼の本当の目標がそこにある。長年彼が表彰台へ上がらずに終えてきたレース数(138戦)を考えれば、そう感じることができる」
ヒュルケンベルグは、今季の自分のパフォーマンスについて次のように語った。
「僕は自信があり、満足できている。今季のマシンは昨年よりも僕好みだ」
「これまで経験してきた全てのシーズンの中でも、最高のドライビングができていると感じている。これまでのところは順調だけど、そういうシーズンであると決めるのは時期尚早だ」
この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | カルロス サインツ Jr. , マックス フェルスタッペン , ニコ ヒュルケンベルグ |
チーム | ルノーF1チーム |
執筆者 | Scott Mitchell |