好事魔多し。契約延長直後のサインツJr.、失意のクラッシュ「そんなにプッシュしてなかったのに……」
フェラーリのカルロス・サインツJr.は、エミリア・ロマーニャGP予選でのクラッシュについて、それほどハードにプッシュしていなかったと語った。
フェラーリのカルロス・サインツJr.は、F1第4戦エミリア・ロマーニャGPの予選Q2でクラッシュ。すでに記録していたタイムでQ3には進出したものの、Q3は走れず10番手からスプリントに臨むことになった。
予選Q2は、セッション開始からしばらくすると雨が降り出し、コンディションが悪化するという予報が出ていた。そのため、各車は最初のアタックでタイムを出そうと、セッション開始早々から続々とアタックに向かった。
真っ先にアタックに入ったサインツJr.は、1分18秒990をマーク。これは最終的にトップでQ2を通過するマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に次ぐ2番手タイムだった。
ただチームからは「2分後に雨が降るから、プッシュを続けろ」と無線が入る。そしてサインツJr.はセクター1で全体ベストをマーク。しかし実質的な最終コーナーであるターン18でスピン状態となり、左側面からウォールにクラッシュしてしまった。
サインツJr.とフェラーリが最初のタイムでQ3進出には十分と考えた場合、セッションの結果がどう転んでいたかは神のみぞ知るといったところだ。ただQ1も含めて1分18秒台のタイムを出していたのはフェラーリの2台とフェルスタッペンだけだったことを考えると、“余計な”クラッシュだった可能性は高いだろう。
Marshals load the car of Carlos Sainz Jr., Ferrari F1-75, onto a truck
Photo by: Mark Sutton / Motorsport Images
レースウィークを前に、2024年までの契約延長が発表されたばかりのサインツJr.。チームメイトのシャルル・ルクレールが最終的に2番グリッドを獲得しているのと比べ、不本意な結果であることは間違いない。
サインツJr.自身は、コントロールを失ったことに驚いてはいるものの、ミスは自分の責任だと説明した。
「雨が降ることは分かっていたから、目標はバンカー(保険)のタイムを出すことだった」
「正直なところ、セッション中ずっとトップか2番手だと分かっていたし、それほどハードにプッシュしていたわけでもなかったんだ。あのコーナーではクルマに驚かされた。僕がミスしたんだ」
「路面コンディションが非常に厳しかったのは明らかだし、ドライバーの僕がミスしたのもあって、週末に向けてかなりの犠牲を強いられることになりそうだ」
「少なくとも前向きに考えれば、スプリントとレースで挽回できるはずだ」
サインツJr.はクラッシュによるダメージが「ひどかった」と認め、修理を行なうクルーに対し「みんなにとって簡単な夜にはならない」と語った。
「彼らに余分な仕事をさせてしまったことを心から謝りたいし、今は明日に集中する時なんだ」
前戦オーストラリアGPでは、トラブルが続いた中で挽回しようとした結果、2周目にコースオフを喫しリタイア。良くない流れが続いているが、サインツJr.はイモラでの目標について「前に進み、良いポイントを獲得すること」だと話した。
「まだ週末は終わっていないし、金曜日だから時間はたっぷりある」
「でもQ3まで簡単に進めるはずだった。ウエットでは何が起こるか分からない。明らかに痛いよ」
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