フェラーリにナンバー1ドライバーはいない「チームの獲得ポイントが最重要」
フェラーリのチーム代表であるマッティア・ビノットは、シャルル・ルクレールと新加入のカルロス・サインツJr.は、2021年シーズンの序盤にイコールコンディションで戦うことが許されると語った。
フェラーリは、2020年限りでセバスチャン・ベッテルとの契約を延長しないことを決定。その後任にはカルロス・サインツJr.が指名され、2021年からシャルル・ルクレールとコンビを組むことになった。
2019年にフェラーリに加入したルクレールは、その1年目から2勝を挙げるなど活躍。ベッテルの成績を上回ってみせた。2020年もベッテルが苦しむ中、2度の表彰台を獲得……完全にナンバー1ドライバーの座を奪ったかのように見えた。
来季もルクレールがナンバー1、サインツJr.がナンバー2になるのかと思いきや、チーム代表のマッティア・ビノットは、フェラーリにナンバー1ドライバーはいないと語った。
「シャルルがチームリーダーであるということは、契約書には書かれていない」
そうビノット代表は語った。
「ふたりはコース上で、自由に戦うことができると思う」
「彼らがお互いに傷つけ合わないことが重要だと思う。それは明らかだ。しかしシーズンの初めには、彼らには均等にチャンスがある」
ビノット代表は、フェラーリの優先事項が常にコンストラクターズポイントを最大限獲得することにあると語り、そのためにはチームオーダーが発令される可能性もあると語った。
「我々にとっての最優先事項は、過去にも言ったように、今までもそしてこれからも、チームのポイントを最大限獲得することだ」
そうビノット代表は語った。
「そのため一部のレースでは、チームの利益を最適化するために、ふたりは何らかの形でチームの決定をサポートしたり、チームの決定を受け入れたりすることが重要になる場合がある。それがチームの関心ごとだ」
「シーズン後半、一方のドライバーがもう一方に対して明確なアドバンテージを持ち、そのドライバーが目標を達成する可能性があるならば、それは両者の間で開かれた議論になると思う」
「最終的に、お互いに助け合い、チームのためになる方法を見出すということになるだろう。いずれにしても、チームポイントを最大限に獲得することが最優先事項だ」
サインツJr.は18日(金)にフェラーリの本拠地であるマラネロを訪れ、ファクトリーを案内されると共に、共に働くことになる人たちとミーティングを行なった。
そのサインツJr.は、生涯忘れ難い1日になったと語った。
「赤に包まれた最初の1日だった。ご想像の通り、かなり特別だった」
サインツJr.はそう語った。
「僕にとって特別な日だ。そして、おそらく決して忘れることのない1日になるだろう」
「昨日イギリスを離れた後、完全に準備ができているし、モチベーションも完全な状態だ。完全に新たな気持ちだし、この新たな挑戦に向けて完全にリフレッシュされている」
「クリスマスや休日があるので分断されることにはなるけど、エネルギーをできるだけ早く満たすようにする。しかし1月のかなり早い段階で再びここを訪れ、チームが最も良い方向に進むのを手助けするため、後押ししていくのは間違いない」
「正直待ちきれない。今日、僕は最初のミーティングを行ない、ファクトリーを見回った。それは、僕が決して忘れることのないものだ」
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