冬季テスト実質“1日半”! サインツ、フェラーリ移籍後に2018年型マシンでテストも?
2021年にフェラーリへ移籍するカルロス・サインツJr.は冬季テストの日数が少ないことから、2018年型マシンで習熟テストを行なう可能性があるようだ。
写真:: Steven Tee / Motorsport Images
2020年限りでマクラーレンを離れ、フェラーリへ移籍するカルロス・サインツJr.はチームへの習熟のために2018年型のマシンを使用したテストを行なう可能性があるようだ。
サインツJr.は来年フェラーリへ加入するが、彼の前にはオフシーズンテストの日数削減というハードルが立ちはだかっている。これまでもテストの削減は段階的に行われてきたが、2021年は前年から半減となる計3日間の予定となっている。
また冬季テスト中は1台のマシンしか使用できないため、ドライバーはチームメイトとこれを共有しながら作業を行なう。つまり来季フェラーリへ加入したてのサインツJr.は実質的に“1日半”しかマシンに乗ることができないのだ。
こうしたテスト日数の削減には、ドライバーがチームを移った場合に新しい環境を学ぶための時間が十分に確保できないとして批判の声も挙がっている。
現在の規制では現行のマシンと2019年のマシンは、冬季テスト以外で走らせることには制限がかかる。しかし2年落ちのマシン、つまり2018年型のマシンをプライベートテストで走らせることはできる。そのため、サインツJr.もフェラーリ移籍後に“型落ちマシンによる習熟テスト”を行なうことは可能だ。
なお2018年型マシンによるテストは、来季F1へ3年ぶりにカムバックするフェルナンド・アロンソが復帰に備えて採用している方法でもあり、ルノーとアロンソはこれまでに何度か旧型マシンによる走行を重ねている。
「ええと、どうなるか様子をみよう」と、サインツJr.。
「それが現時点での僕の答えだ。マクラーレンを離れ、フェラーリのドライバーとなったら、テストや開幕戦に向けて可能な限りの準備をできるようなモノが舞台裏で用意されていると思う」
「当然、それ(2018年型によるテスト)は選択肢になりうる。ただ僕はまだマクラーレンとの戦いを続けているし、1月や2月、3月といった未来に何があるのかを考えすぎたくはないんだ」
実質的に1日半しかない冬季テストについて、サインツJr.はシーズン開幕に向けて十分なものだとは考えておらず、シミュレーターではなく実際に乗らなければ分からないことも多いと語った。
「F1マシンに1日半乗っても、マシンは複雑でシーズン開始に向けて十分とは言えないよ」と、サインツJr.は説明する。
「シミュレーターをたくさんやっていても、クルマの“ツボ”やステアリングについて知っているわけじゃない。クルーを知るためにも、1日半の日程というのは本当に少ないし、おそらく十分じゃない」
「でもそれはどうしようもない。僕らはこれに適応しなくちゃいけないし、レギュレーションの制限内で可能な限りの準備をしていく方法を見つけなくてはいけないんだ」
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